杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ジョイフル♪ノイズ

2013年03月02日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2012年4月28日公開 アメリカ 118分

不況にあえぐジョージア州の小さな町パカショー。全米選りすぐりの聖歌隊が競う“ジョイフル・ノイズ”で、町の教会の聖歌隊が優勝することだけがこの町の人々の楽しみとなっていた。しかし、美しいハーモニーで知られるその聖歌隊は、中心的な女性シンガー2人の対立により、分裂の危機に瀕していた。新しく指導者に選ばれたヴァイ・ローズ・ヒル(クイーン・ラティファ)は、伝統的な正統派のゴスペル・スタイルに頑なにこだわっていた。だが、先進的な考えを持つG.G.スパロウ(ドリー・パートン)は、そんなスタイルは時代遅れだと主張する。そしてG.G.の反抗的な孫ランディ(ジェレミー・ジョーダン)が現れたことで、2人の対立はさらにヒートアップする。音楽の才能を持つランディが、ヴァイの美しく才能豊かな娘オリビア(キキ・パーマー)に興味を示し出したのだ。2人がお互いに好意をあらわにしているのを見て、G.G.とヴァイは、ますますいがみ合っていき……。(goo映画より)


登場人物の多くが黒人なのは南部という土地柄が関係しているのでしょうね。
聖歌隊というのは日本では馴染みが薄いですが、これって昨年のTVドラマ、財政難に喘ぐ町を盛り上げようとママさんコーラスのメンバーが奮闘する 「カエルの王女さま」と似た内容ねぇ

映画は若い二人の恋模様と二人を取り巻く大人たちの対立と和解を絡めて進んでいきます。
ヴァイは、アスペルガー症候群の息子と反抗期の娘をナースをしながら育てています。失業し家を出て軍隊に戻った夫への信頼を失いかけている彼女は、神を讃えることで現実とのバランスを取ろうとしているように見えます。

一方G.G.は聖歌隊の指導者であり夫であるバーニーを亡くし失意にありましたが、孫のランディが転がり込んできたことで再び活気を取り戻します。彼がオリビアに惹かれていくのを知っても快く応援します。楽観的でバイタリティのある彼女の方がヴァイより好ましく思えました。

問題児のレッテルを張られているランディですが、本当は優しい青年です。オリビアの弟の障害にも偏見を持たず、友人として受け入れます。聖歌隊のためにも協力を惜しまず、恋敵さえも仲間に引き入れる機知もあります。(ピアノが弾けたり編曲の才能があったりと音楽センスがある設定なのはご愛敬)オリビアの方は自己主張しながらもまだまだ母に抑えつけられている感がありましたが、ランディとは祝福される結果になります

ところで聖歌というと讃美歌を初め何となく厳かで粛々としたイメージがあるのですが・・・大違いです
ゴスペルはもちろん、マイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダーのヒット曲などポップな曲もあって、まるでプロのステージのような華やかさに驚かされました。
(そういえば、「カエルの~」も従来の合唱とは大きく違ってたっけ)
ミュージカルではありませんが、歌の場面はけっこう多いです。音楽好きには十分楽しめる作品だと思います


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