杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

トラブル IN ベガス  

2010年06月10日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2005年6月11日公開 アメリカ 87分

ピンクのスーツに身を包み全米各地で講演を行うピンクレディ化粧品のカリスマ販売員ハーモニー・ジョーンズ(キム・ベイシンガー)の愛車は、エルヴィス・プレスリーも愛していたピンクのキャディラックのオープンカー。ところが、行く先々で出会うプレスリーのそっくりさんが次々死んでいき、FBIからも追われる立場となって困惑する彼女の前にマイルス(ジョン・コーベット)という運命の男性が現れて・・・。

そっくりさん殺人事件といっても、殺意があるミステリーとは全く違います。だってお気楽なラブコメですから。ただ一つ、変わっているのは全編がエルヴィス・プレスリーへのオマージュだということ。 ファンなら涎ものの名曲のオンパレードで、生誕周年記念を祝う作品になっているようです。し・・知らなかったぁぁ

最近コーベットの作品を観る機会がなかったなぁと思いながらDVDの俳優紹介を何気なく読んでいたら・・昨日観た「SATC2」のエイダンって彼が演じてるのね
そう認識してもう一度映画雑誌の顔を良く見たら、確かに彼でしただってさ~~SATC2の彼は短髪だったんだもん

それはともかく。
物語の筋書きはかなりご都合主義で、良くも悪くも一時代前のアメリカ映画という印象。
ハーモニーが子供の頃にエルヴィスと出会ったという設定で、マイルスともその頃に因縁があるというオチでした。

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セックス・アンド・ザ・シティ2

2010年06月09日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2010年6月4日公開 アメリカ 

それぞれのハッピーエンドを手にした前作から2年。一見幸せそうにみえる4人にも、実はそれぞれの生活に小さな不協和音が混じり始めていた。
キャリーは、ミスター・ビッグとの平和「過ぎる」結婚生活にときめきを失う不安と焦りを、ミランダは上司との折り合いが悪いことをきっかけに家庭と仕事の両立に悩み、シャーロットは子供たちに振り回される生活に疲れを感じ、サマンサもまた若さを失っていくことへの悩みがあった。そんな中、サマンサの仕事関係者からアブダビへの超ゴージャス旅行に招待された4人は・・。

ドラマ編は全く見たことのない私でも前作は面白かった!ファッションのブランドなんかわからなくたって華やかで綺麗なものは女の子の殆どは大好きに決まってる
今回の衣装も前作を凌ぐ華やかさだし、舞台はアブダビとくれば、もう劇場にいながら夢の世界の真っ只中。楽しくないわけがない 個室のある航空機、一人一台の送迎車と執事、バーカウンターのあるホテルの部屋・・・ため息・ため息のオンパレード キャリーの元恋人エイダン(ジョン・コーベット)も登場します。

男性向けにはナニーのノーブラシーンが、女性向けにはアブダビでのもっこり股間が用意されています。適度にセクシーだけれど、笑いの要素を入れることで嫌らしさを殺いだ演出が楽しいです。

ストーリーとしてはベタでありふれたお話だけど、逆に言えば女の普遍のテーマが悩みの中心ってこと。曰く「結婚生活の現実への直面と理想の追求」「喪われ行く若さとの攻防」「良き母であることの息苦しさ」「家庭と仕事の両立の難しさ」etc

4人のうち3人までがミセスとなっても、友情は変わることなく何より大切なものであるという軸は微塵もぶれないところも共感を呼ぶのでしょう。

夢見る少女的な「ぶりっ子」が少々鼻につくキャリー(日曜日のお父さん然としたビッグに幻滅する気持ちはわからないでもないが)より堅実なミランダやシャーロットにより感情移入してしまう私は、今回の二人の会話の中で、ナニーと夫との浮気を心配するシャーロットが「でも一番に思ったのは子守に辞められたら困るわ」ってことだったという告白に深く頷いてしまったのでした

今までのSATCが独身女性のバイブルだったとしたら、これからの4人は全ての女性にとっての教科書になるのかも

サマンサの自由奔放さは裏返せばとても自分に正直で情熱的な生き方であり、ないものねだり的羨望で彼女を好きになってしまう自分がいました
(でも更年期症状をオーバーに描いてる点はイマイチだったけど・・・そもそもあれだけ自由にやりたいことをしてる女性なら症状も軽い筈なんですけどねぇ)

ミスタービッグも優等生過ぎて好みじゃないのですが、今回も実に紳士的にキャリーを包み込む優しさを嫌味なほどスマートに魅せてます。ま、殆どキャリーへのジェラシー入ってる見方ですが

ゲスト出演でペネロペ・クルス(パーティの美女)、マイリー・サイラス(サマンサがプレミア会場でドレスのバッティング)、ライザ・ミネリ(スタンフォードたちの結婚式に出席)が登場するのも豪華~~♪

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釣りバカ日誌2

2010年06月06日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
1989年製作 (2009年7月10日放送 金曜ロードショーより)

老いていく自分と会社の後継者問題に悩んだスーさんが、ある日ふらっと旅に出ます。そこで弥生(原田美枝子)という女性に助けられたスーさんですが、奥さんに頼まれて居所を探しに来たハマちゃんに誤解されそうになり、彼女を自分の娘だとごまかしてしまいます。ところが、帰京した後思わぬ所で弥生と再会したことから・・・。

鈴木建設のグータラ社員浜崎伝助(西田敏行)と社長の鈴木一之助(三國連太郎)コンビのシリーズ2作目を保存していたHDD録画で観ました。う~~ん・・・わ・若い
みち子さんは石田えりバージョンなんだね。

スーさんの奥さんに頼まれて会社に嘘をついて探しに行ったハマちゃんが、嘘が会社にばれて問題になったり、弥生の素性がライバル会社の秘書だったためにあらぬ誤解を受けたりと、今回はハマちゃん受難のストーリーだけど、男の熱き友情物語でもあるかな?それと、スーさんの淡い恋心が描かれていました。
初期の頃のスーさんのほうが年寄り臭く見えるのにびっくり

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アイ・アム・レジェンド

2010年06月05日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2007年12月14日公開 アメリカ 

三年前、はしかウィルスを元にガンの治療薬が開発され、成功を収めたかに見えたのも束の間、治療薬のウィルスが人間を死に至らしめる危険なウィルスK.Vに突然変異していることがわかる。K.Vは空気感染によって世界中へと拡散・・そして2012年。K.Vに免疫を持ち生き残った軍の科学者であるネビル中佐(ウィル・スミス)は、NYで娘の遺した愛犬サムと共に昼間は野生動物を狩り、夜になると活動をはじめるダーク・シーカーズ(感染者)の目を逃れながら、自宅地下でK.Vの研究を続けダーク・シーカーを人間に戻す血清を作ろうとしていた。
しかしある日、サムが襲われて感染し、自暴自棄になったネビルを、アルゼンチンからやって来たアナとイーサンの親子が助けたことで・・。


リチャード・マシスンの小説『吸血鬼(地球最後の男)』の3度目の映画化らしいですが、過去作品は未見、だと思う(^^;
劇場で観た予告がホラーっぽく感じて足を運ばなかったけれど、DVDで十分かな。

誰もいない荒廃したニューヨークの街で、ネビルが愛犬と過ごす日常の風景が彼の孤独感を浮かび上がらせてインパクトあります。希望と絶望の間で神経をすり減らしていく様子が痛々しい。

TV版で観たのでカットされていたようですが、ネビルの捕えた生体実験用の女が彼らのリーダーにとって大事な存在だったみたい。野獣と化した彼らの人間的感情をネビルが全く考慮に入れていない様子なのは、「人間」の持つ驕りとも受け取れます。

自分で生き残った人々を探す無線を流しておきながら、いざ現れると及び腰になるのは科学者らしくない気もするけれど、最後の英雄的行為で釣り合うかな。

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オリンポスの戦い

2010年06月04日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2009年製作 カナダ 87分

紀元前のギリシア。勇士クレイトスはディミトリア王女との婚礼の日に、何者かに王女を毒殺されてしまう。呪術師に王女の魂が魔王ハデスに囚われていることを教えられたクレイトスは、仲間と共に冥界への旅に出る。炎の門をくぐり、地獄の川を渡り、迷路を彷徨う命がけの冒険の果てに王女を見つけ出した一行は、裏切り者を始末して王女を現世に連れ戻す。しかし、怒り狂った魔王ハデスは追っ手(裏切り者)と地獄の番犬ヘルハウンドを差し向け王女を取り戻そうとする・・・。

冥界の王ハデスにより妻を浚われた勇者が、妻を取り戻すべく冒険の旅に出る物語。
題名から、天上の神々との戦いかと思っていたけれど、地下(冥界)でしたか~~

筋書き的にも映像的にも特に目新しいところはないB級作品。出演者もコット・エルロッド/ アダム・ブッチャー/ アマンダ・ブルックス/ ジェイムズ・A.ウッズ/ アンドリュー・ハワード って・・・知らんなぁ
でも、この手のジャンルは好きなので、それなりに楽しかったです。

王女を毒殺した犯人は初めからバレバレだけど、人物相関図が簡単明瞭で頭使わないで楽しめます。
いかにも神話時代風の衣装は時代コスチューム好きにはたまらんです

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バロン

2010年06月03日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
1989年製作 イギリス 127分

18世紀、トルコ軍占領下にあるドイツの海岸沿いの町。貧困と飢えに苦しむ人々であふれた崩れかけた城壁の中の廃墟と化した小さな町のロイヤル劇場の舞台に、バロン・ミュンヒハウゼン(ジョン・ネヴィル)は突然姿を現わした。彼は、トルコ軍は自分を探していると語り、なぜトルコ軍に追われるはめになったかを話し始めるが、あまりにも荒唐無稽で、誰にも相手にされない。落胆するバロンであったが、空想好きの10才の少女サリー(サラ・ポリー)に励まされ、トルコ軍をやっつける約束をする。そこで彼はまず最初に、かつて一緒に戦った不思議な力を持つ四人の仲間達を集めるために、絹の下着で作った巨大気球に乗ってサリーと共に旅を始めるのだった。頭と胴体が別の意志を持つ月の王のもとで世界一の足の速いバート・ホールド(エリック・アイドル)を、地底の神ヴァルカン(オリヴァー・リード)が支配する火山の国で怪力の持ち主アルブレヒト(ウィンストン・デニス)を、巨大魚の中で鉄砲の名手アドルファス(チャールズ・マッケオン)と、どんな遠くのどんな小さな音も聞こえ、すごい肺活量の持ち主グスタヴァス(ジャック・パーヴィス)をそれぞれ助け出すが、四人ともすっかり老け込んで昔の力を失っていた。またバロンの背後にも死神の影が常につきまとうようになっていた。六人は何とか町の海岸にたどりつくが、トルコ軍の攻撃は一層激しくなってきており、バロンは意を決し、トルコ国王に会見を求め、事の決着をつけようと試みる・・。(goo映画より)

子供の頃に読んだ「ほらふき男爵の冒険」ってこんなだったっけ?
トルコの王様と賭けをしたエピソードは確かに読んだ記憶があるぞ
でも映画はそれからずっと後の話。男爵も従者たちも老人になり、昔の元気を失くしてしまっています。ところが想像力溢れる少女サリーの登場で彼らが若い頃のパワーや情熱を取り戻していくんですね。

絹の下履きで気球を作ったり、月や地底の王妃たちとのアバンチュールや王の嫉妬、役人の横暴と無能さが描かれたりと、サラっと流しているけれど実はかなり下世話な大人の事情がふんだんに盛り込まれているのが面白いかも。大人の童話としても楽しめる感じかな

冒頭のお芝居のシーンの舞台装置もかなり凝っているし、全編を通した映像美はテリー・ギリアム監督の面目躍如ですね。

万物の王を唱える月の王役でロビン・ウィリアムズが、地底の女神(ヴィーナス)役でユマ・サーマンが出演しているのも楽しいです。

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プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂

2010年06月02日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2010年5月28日公開 アメリカ

古代ペルシャ帝国の王都ナサフでシャラマン王にその勇気ある行動を気に入られ養子となったダスタン。15年後逞しい青年に成長した彼(ジェイク・ギレンホール)と二人の兄は、敵国へ武器を提供している”という未確認情報を元に、王の弟ニザム(ベン・キングズレー)と共に聖都アラムートを制圧する。聖地に対する弟と息子たちの暴挙に怒った王は酒宴の席で毒殺され、疑いをかけられたダスタンはアラムートの王女タミーナ(ジェマ・アータートン)の助けで追っ手を逃れる。王暗殺の汚名をそそぐため、真犯人を追求しようとするダスタンだったが、王女の本当の目的は、ダスタンが戦利品として手に入れた、不思議な短剣を奪い返すことだった・・。

時間を遡り過去を変えることのできる伝説の“時間の砂”を巡る、壮大な冒険ファンタジーです。今までは大人しく気弱な青年役が多かったジェイクが身体を鍛えて臨んだアクションは素晴らしいの一言に尽きます。
屋根から屋根、壁までも自在に飛び回る軽業のような動きに目が釘付け

ダスタンが手に入れたのは時間を操る剣でした。しかし使い方を誤れば、世界を滅ぼしてしまうものでもありました。タミーナは短剣の守護者だったわけです。

二人の逃避行は、盗賊団や暗殺団との立ち回りなど、テンポの良いスピード感を伴い進んでいきます。そして次第に高まる互いへの感情。これまた娯楽映画の常道ですが、高貴とはいえない王子様とはねっ返りの王女様故、ロマンチックさにはやや欠けるかも
その分、アクションでお釣りがくるけれど。

やがて、暗殺の黒幕が判明し、時間の砂と短剣を護るための戦いが始まります。
その過程で、愛するものを次々と亡くしていくダスタンですが、結末は良い塩梅にハッピー 兄弟愛と自己犠牲の尊さを讃える物語ともいえるかな? 

盗賊団のリーダー、アマール役のアルフレッド・モリナのコミカルな演技が楽しいです。暗殺団ハッサンシンの暗躍とその正体もゾクゾクするスリルがありました。

いや~~流石「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマーだわ(エンドロールで流れる最後の曲も似てた気がするけど

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アウトレイジ 試写会

2010年06月01日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2010年6月1日 東商ホール 18:45上映 
2010年6月12日公開予定 108分

関東一円を仕切る巨大暴力団組織・山王会組長の関内(北村総一朗)が、若頭の加藤(三浦友和)に、池元組の組長・池元(國村隼)と弱小やくざ村瀬組の組長村瀬(石橋蓮司)の関係に苦言を呈することから物語は始まる。加藤から直系ではない村瀬組の締め付け命令を受けた池元は、配下の大友組の組長・大友(ビートたけし)にその役目を押し付ける。初めは小さな諍いが、やがて生き残りをかけたサバイバル権力闘争になるとは、この時誰も気付いていなかったのだが・・・。

タイトルの意味は“極悪非道”なんだとか。
予告で流れる通り、まさに全員が悪人です。ここまで悪人が揃うと、いつも面倒な厄介事を押し付けられながらもきっちり仕事する大友の律儀さが善人に見えてくるのが面白い。

登場人物たちは、自分の欲望を満たすためならば仁義も糞喰らえのワル揃い。まさに昨日の友は今日の敵で、裏切りも当たり前で手段を選ばぬ非常さで這い上がろうとするパワーに圧倒されるのですが、一方その姿はどこか緩い笑いを醸し出してもいます。そもそも、あれだけの裏切りが渦巻いているのに、皆が自分だけは大丈夫と思っている風なのがなんだか可笑しくもあります。因果応報を地で行く彼らの生き方は刹那的で破滅的で、だからこそある意味男のロマンがあるのかもしれないなぁ~とふと思ったり

とにかく俳優陣が豪華絢爛で、キャストだけで観たいという気にさせてくれます。
主な登場人物は以下の通り(ウィキより)

関内(山王会本家組長):北村総一朗
加藤(山王会本家若頭):三浦友和
池元(山王会池元組組長):國村隼
小沢(山王会池元組若頭):杉本哲太
大友(山王会大友組組長):ビートたけし
水野(山王会大友組若頭):椎名桔平
石原(山王会大友組組員):加瀬亮
村瀬(村瀬組組長):石橋蓮司
木村(村瀬組若頭):中野英雄
飯塚(村瀬組組員):塚本高史
片岡(刑事):小日向文世

一番のワルは極道じゃなくって刑事だったりして?
椎名桔平、カッコイイ~~!!

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