静岡県三島市南本町の民家の脇で大切に管理されている井戸が「雷井戸」。井戸保存のために、市民の有志が土地を買い上げて保存活動を続けている。三島は昭和30年代中頃までは、街のあちらこちらで湧水が見られたが、雷井戸もその一つ。水量は減ったものの、現在でも一年を通してこんこんと水が湧き出ている。
この井戸はかつて田町水道と呼ばれる地域住民の飲料水を供給する簡易水道の水源であった。
雷井戸は、源兵衛川や水の苑緑地の近くにある。住宅街を抜けた先の少し分かりにくい場所であるが、道の分岐点には案内板が設置されている。
この付近には「南本町湧水群」と言われる数多くの湧水があり、その一つの水源として雷井戸は地域住民の生活を支えていた。
三島梅花藻は、1930年(昭和5年)に三島の楽寿園で発見された水草で、水の量・温度・質のどれもが良い条件でないと育たないというデリケートな性質。
この水草が群生しているということは、その水がきれいな水であるという証拠となり、水質のバロメーターとも言われる。
画像は旅行サイト「たびらい」からお借りしました。