双六の賽も火宅に転ぶなり
(すごろくのさいもかたくにまろぶなり)
火宅とは、三界に平安のないことを火事にあった家にたとえた法華経の語。苦に満ちた世界としてのこの世。現世。娑婆(しゃば)。
のんきに賽子(さいころ)を振って双六遊びなんかに興じている場合かって言う感じ。
季語は「双六・すごろく」で新年。
初夢の淫らに過ぎて口噤む
(はつゆめのみだらにすぎてくちつぐむ)
初夢の内容がエロすぎて 口に出すのを憚(はばか)られた。
季語は「初夢・はつゆめ」で新年。
焼鳥や酒に肝腎省みず
(やきとりやさけにかんじんかへりみず)
焼鳥で酒を飲むときは肝臓病や腎臓病の心配はしない。肝腎・肝心は肝心要というように大事な臓器です。
季語は「焼鳥・やきとり」で冬。
兎罠図星の首尾に北叟笑む
(うさぎわなずぼしのしゅびにほくそえむ)
獣道(けものみち)に仕掛けた「くくり罠」にまんまとかかった野兎を見てにんまりとした。
【図星・ずぼし】
図星は、矢の的の中心に描かれた黒点のこと。この図星を狙って弓で矢を射るところ から、急所や狙いどころの意味となり、思惑や指摘などがぴたりと当てる意味でも用いられるようになった。
【北叟笑む・ほくそえむ】
物事が思い通りの結果になったことに満足して、一人ひそかに笑う。
季語は「兎罠・うさぎわな」で冬。
焼藷を包む紙面に株価落つ
(やきいもをくるむしめんにかぶかおつ)
焼いた甘藷(かんしょ)を包んだ新聞の経済面に株価が下がったなどと書いてある。無産階級にとって株価の上下などは無頓着である。
季語は「焼藷・やきいも」で冬。
(すごろくのさいもかたくにまろぶなり)
火宅とは、三界に平安のないことを火事にあった家にたとえた法華経の語。苦に満ちた世界としてのこの世。現世。娑婆(しゃば)。
のんきに賽子(さいころ)を振って双六遊びなんかに興じている場合かって言う感じ。
季語は「双六・すごろく」で新年。
初夢の淫らに過ぎて口噤む
(はつゆめのみだらにすぎてくちつぐむ)
初夢の内容がエロすぎて 口に出すのを憚(はばか)られた。
季語は「初夢・はつゆめ」で新年。
焼鳥や酒に肝腎省みず
(やきとりやさけにかんじんかへりみず)
焼鳥で酒を飲むときは肝臓病や腎臓病の心配はしない。肝腎・肝心は肝心要というように大事な臓器です。
季語は「焼鳥・やきとり」で冬。
兎罠図星の首尾に北叟笑む
(うさぎわなずぼしのしゅびにほくそえむ)
獣道(けものみち)に仕掛けた「くくり罠」にまんまとかかった野兎を見てにんまりとした。
【図星・ずぼし】
図星は、矢の的の中心に描かれた黒点のこと。この図星を狙って弓で矢を射るところ から、急所や狙いどころの意味となり、思惑や指摘などがぴたりと当てる意味でも用いられるようになった。
【北叟笑む・ほくそえむ】
物事が思い通りの結果になったことに満足して、一人ひそかに笑う。
季語は「兎罠・うさぎわな」で冬。
焼藷を包む紙面に株価落つ
(やきいもをくるむしめんにかぶかおつ)
焼いた甘藷(かんしょ)を包んだ新聞の経済面に株価が下がったなどと書いてある。無産階級にとって株価の上下などは無頓着である。
季語は「焼藷・やきいも」で冬。