桐一葉落ちて豊家は滅亡す 白兎
きりひとはおちてほうけはめつばうす
桐一葉は初秋の季語。子季語に、ひとは、一葉、一葉落つ、桐の葉落つ、桐散る、一葉の秋、桐の秋。
秋に桐の葉が落ちること。桐一葉、あるいは一葉という。本来の桐はアオギリ科の悟桐を指すがゴマノハグサ科の桐を含めて「桐」と称されている。
「桐一葉落ちて天下の秋を知る」は、「淮南子・説山訓」に「一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れなんとするを知る」を出典とするが、この句は、豊臣政権の五奉行の一人だった片桐且元が、淀君の不興を買い、解任された時、詠んだ句と言われている。桐とは豊臣家の紋所を指す。“桐一葉落ちて天下の秋を知る”自らの人生を桐の紋所にかけた片桐且元の絶望の深さが伝わってくる句である。
臨済宗妙心寺派の大鑪山誓願寺は、源頼朝公が両親の菩提を弔うために建立した寺院である。その後、戦国初期の「花倉の乱」によって焼失し、武田信玄公が臣下の穴山梅雪に命じて、臨済宗の寺院として再建した。
境内には、京都方広寺大仏殿の「国家安康 君臣豊楽」鐘銘事件で責任をとってこの地で自刃したと言われる、片桐且元公夫妻の墓が仲良く並んであります。5月~7月には、中庭にある古池で絶滅が危惧されている静岡県の天然記念物「モリアオガエル」が産卵する生息地としても有名です。
きりひとはおちてほうけはめつばうす
桐一葉は初秋の季語。子季語に、ひとは、一葉、一葉落つ、桐の葉落つ、桐散る、一葉の秋、桐の秋。
秋に桐の葉が落ちること。桐一葉、あるいは一葉という。本来の桐はアオギリ科の悟桐を指すがゴマノハグサ科の桐を含めて「桐」と称されている。
「桐一葉落ちて天下の秋を知る」は、「淮南子・説山訓」に「一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れなんとするを知る」を出典とするが、この句は、豊臣政権の五奉行の一人だった片桐且元が、淀君の不興を買い、解任された時、詠んだ句と言われている。桐とは豊臣家の紋所を指す。“桐一葉落ちて天下の秋を知る”自らの人生を桐の紋所にかけた片桐且元の絶望の深さが伝わってくる句である。
臨済宗妙心寺派の大鑪山誓願寺は、源頼朝公が両親の菩提を弔うために建立した寺院である。その後、戦国初期の「花倉の乱」によって焼失し、武田信玄公が臣下の穴山梅雪に命じて、臨済宗の寺院として再建した。
境内には、京都方広寺大仏殿の「国家安康 君臣豊楽」鐘銘事件で責任をとってこの地で自刃したと言われる、片桐且元公夫妻の墓が仲良く並んであります。5月~7月には、中庭にある古池で絶滅が危惧されている静岡県の天然記念物「モリアオガエル」が産卵する生息地としても有名です。