マンリョウ(Ardisia crenata)。ヤブコウジ科の常緑小低木。日陰の林内に生育し、冬に生る赤い果実が美しいので、庭木などとしても植えられている。実は木の真ん中あたり、葉の下につく。センリョウ(千両)は、木の上の方につくので区別できる。鳥が種子を散布するとされているが、あまり食べている様子はない。
正月にはマンリョウをはじめ、センリョウ、ヤブコウジ、カラタチバナやアリドウシなど赤い実のつく木が縁起物として飾られる。『センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)、ヤブコウジ(十両)、カラタチバナ(百両)がアリドウシ(一両)』と語呂で覚えておくとよい。