おれよりは はるか上手ぞ 屁ひり虫 小林一茶
ホシハラビロヘリカメムシ。学名:Homoeocerus unipunctatus前翅に1対の黒点があるヘリカメムシ。茶色で地味なカメムシだが前翅にある黒点で容易に判別できる。幼虫は明るい黄緑色で、腹部が幅広く丸みを帯びる。葛などのマメ科植物を食べ、ダイズの害虫とされる。
おれよりは はるか上手ぞ 屁ひり虫 小林一茶
ホシハラビロヘリカメムシ。学名:Homoeocerus unipunctatus前翅に1対の黒点があるヘリカメムシ。茶色で地味なカメムシだが前翅にある黒点で容易に判別できる。幼虫は明るい黄緑色で、腹部が幅広く丸みを帯びる。葛などのマメ科植物を食べ、ダイズの害虫とされる。
父子草父の寡黙をわれも享く 椎木万紀子
キク科の越年草または一年草。夏に発生または秋に発生しロゼットで越冬する葉はほぼ同じ大きさで、
茎葉の表面は綿毛で覆われる。葉の裏側は白く綿毛が密生する。これも帰化植物らしい。
芝生のいたるところに繁茂してる。
立たされてゐる少年蜂の巣は育ち 中塚龍之介
箱に入ってから気がついたが、久々にニホンミツバチの分蜂群が来た。
大事にそだてる必要がある。写真はさっそく餌を取りにでかける働きハチ。
(記事:「ニホンミツバチが京都市内で見当たらない!」参照
https://blog.goo.ne.jp/apisceran/e/edc1a5e4d8a0c788f1dd2e4ef73c5d2e)
尺蠖(しゃくとり)が敷居をはかる稿遅々と 富安風生
キシタエダシャク(黄下枝尺)(学名:Arichanna melanaria)日本全国に生息しているシャクガの仲間。
幼虫の食性はツツジ科の植物。 成虫は夏の時期に発生し始める。後羽が黄色字に黒点紋なことから「黄下」
(キシタ)の名がつけられた。
貧しさの手にあり余る小判草 後藤比奈夫
コバンソウ(Briza maxima L.)単子葉植物イネ科コバンソウ属の一年生植物。
ヨーロッパ原産で日本には明治時代(別説では江戸時代)に観賞用に導入された帰化植物である。
雑草として扱われているが京都市街地ではあまり見かけない。実は乾燥するとシャラシャラと音がする。
小判草にたいして大判草(オオバンソウ)があるかと調べてみると、合田草のことで実を見てみるとその理由がわかる。
どくだみを摘むある筈もなき来世 松山律子
ドクダミ。学名:Houttuynia cordata。ドクダミ科ドクダミ属の多年草。
半日陰地の住宅周辺や道ばたなどに自生する多年草。白い花弁のように見えるが、これは葉の変形した総苞で花は棒状の花序に密生した淡黄色の小花である。種子はほとんどできないが、たまに花柱の間で小さな種子ができる。 繁殖は地下茎を延ばして盛んに増える。葉をちぎって嗅ぐと独特の匂いがする。乾燥して葉を煎じたものをお茶にして飲むと、万病に効くとされる薬草で(いわゆる十薬)、一度試してみるのも良い。
ぎしぎしの花に句敵恋敵 後藤比奈夫
ギシギシ。Rumex japonicusはタデ科の多年草。体内にタンニンやシュウ酸を含み農家で嫌われる。
どうしてギシギシと言う名がついているのか、雰囲気はわかるが理由はよくわからない?
許し合ふ時いつの日か父子草 五十嵐郁子
チチコグサ(父子草)Gnaphalium japonicum)キク科ハハコグサ属。
ハハコグサよりも小さい。芝生などでチチコグサモドキと一緒にはえている。
ツタ(蔦)とタヌキ(狸)
(ガラス面のツタの吸盤)
裏山の石垣で繁茂するツタ(学名:Parthenocissus tricuspidata)。ブドウ科ツタ属。 巻ヒゲの先端が吸盤のようになっている。ほっておくと家が完全に覆われてお化け屋敷のようになるので注意が必要である。
崖の上でへんなものが動くので、よくみると子供の狸であった。
顔を合わせても動じないところをみると、人に慣れているようである。
ふる里やかくも小さき野草あり 楽蜂
コメツブツメクサ(米粒詰草)学名: Trifolium dubium。シャジクソウ属の1年草。
一つの花は3mm程度、総状花序で球状になるが集合しても1cm以下。
都市の裸地にはびこっているが、ほとんどの人はその名を知らない。ヨーロッパ - 西アジア原産で、
日本では1930年代に入った帰化植物。世界各地で野性化している。
われ病めり今宵一匹の蜘蛛も宥さず 野澤節子
ササグモの幼体。(Oxyopes sertatus Latrelle)。節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目ササグモ科(Oxyopidae)
に属するクモの一種である。徘徊性で歩き回って餌をあさる。外形はややハエトリグモに似ているが、より
足が細長い。頭胸部は楕円形で、前はやや盛り上がる。眼はそれほど大きく発達せず、腹部は細い卵形で
後ろはややとがる。足はいずれも細長く、鋭い針状の毛が多数、まばらにはえている。河川草地環境ではササグモ
の他に稀にクリチャササグモが見られる。見た目のサイズは大抵後者がやや大きい。
マーガレット(木春菊)。大西洋のカナリア諸島が原産の菊科植物。日本には明治時代に渡来したとされる。戦後どの家でも庭に植えていた記憶がある。バタ臭い名前が時代にマッチしていたせいかも知れないが、白色のマーガレットは今はあまりはやらない。写真は近所の空き地で咲いているものだが、ヒトスジシマカと思われる蚊が吸蜜している。
太陽の位置(時刻)によって花の向きが変化する向日性植物のようである。
朝と正午の花の向きに注意。
敷居から出てゐる大足庭石菖 飯島晴子
ニワゼキショウ(Sisyrinchium rosulatum)はアヤメ科ニワゼキショウ属の一年草。
公園の芝生でネジバナとともによく見かける野草。大きいアヤメの仲間とはとても思えない。花色は白のものと赤紫のものがあり、花期は5月から6月で、直径5mmから6mm程度の小さな花を咲かせる。受精すると、一日でしぼんでしまう。明治時代に北アメリカより渡来した帰化植物である。原産地の北アメリカには約100種のニワゼキショウがある。