ミツバチの巣箱から飛び出してきたハチノスツヅリガ Galleria mellonella L.。幼虫(スムシ)が巣内で繁殖すると、巣盤をレース状になるまで、食い荒らす。巣盤のワックスを分解してエネルギー源にしているとすると、どのような代謝系がはたらいているのだろうか?さらに、巣の木部をも齧ってぼろぼろにしているが、セルラーゼで分解しているのだろうか?養蜂家には嫌われ者の昆虫だが、なんだか不思議に満ちている。
ミツバチの巣箱から飛び出してきたハチノスツヅリガ Galleria mellonella L.。幼虫(スムシ)が巣内で繁殖すると、巣盤をレース状になるまで、食い荒らす。巣盤のワックスを分解してエネルギー源にしているとすると、どのような代謝系がはたらいているのだろうか?さらに、巣の木部をも齧ってぼろぼろにしているが、セルラーゼで分解しているのだろうか?養蜂家には嫌われ者の昆虫だが、なんだか不思議に満ちている。
別名ネコジャラシ。イネ科の雑草で子供が遊びによく使う。
英語ではfoxtail(狐尾)と言うそうである。アキノエノコログサは穂の先が垂れる。
アワ(粟)はこの植物を改良したものと言われる。
若冲の絞り朝顔咲きにけり 楽蜂
若冲の動植綵絵の一幅「向日葵雄鶏図」に登場する朝顔が我が家の庭に咲いた。松島蜻蛉葉紫時雨絞丸咲という品種(Q.1072:ym dg a3f pr)である。この花は、江戸紫色か白色のいずれかであるが(2枚目写真)、たまに両方が混じった絞りの花(3枚目)がでる。トランスポゾンという流動遺伝子が関係しているらしい。若冲の絵では多様な模様で、どれも絞り型に描かれているが、実際の出現頻度は低く、十個に一個ぐらいか。
追記(2022・02・15)
ルイセンコ学派が発見した「栄養雑種」は接ぎ木でみられる現象である。ルイセンコはこれを獲得形質の遺伝の例としたが、それは間違いで、トランスポゾンによる元木からの遺伝子伝播とされる。ルイセンコ学派の報告はほとんど、意味のないものであったが、栄養雑種現象だけはそうではなかった(中村禎里著:「ルイセンコロ論争」みすず書房 1967)。
アカネ科ヘクソカズラ属の蔓性多年の雑草。
有機硫黄化合物によって葉や茎に悪臭があるので、
ひどい名前がついている。フェンスなどに巻き付き、
冬には有毒の種が残る。
空き地や道端に生える1年草。早朝に開花し、
ほぼ午前中には閉じてしまう。別名をボウシバナ。
花弁は3枚で、上の2枚は大きく青い。下の1枚は
小さくて無色である。青い色素が友禅の下描きに
使われるのは、すぐ水に溶けるので。
ムクゲの学名はHibiscus syriacus。アオイ科フヨウ属の落葉低木。
これは「底紅」の一種で、お茶花に使われる。一日花だが花期は長く、夏中咲いている。
花粉まみれの虫はコアオハナムグリと思えるが確かではない。
底紅をエボラと思ふ明鴉 楽蜂
シロバナサクラタデとミズヒキソウ。祝い事の紅白の水引を結ぶようで縁起が良い。シロバナサクラタデの花びらに見えるのは萼である。地下茎で増える多年草。ミズヒキソウは栄養が良すぎるのか、今年は大きくなりすぎている。