花弁に光沢があり日が当たると輝いて見える。
ウマノアシガタという別名は、根生葉が馬の足に似ているからだという。
決まって毎年同じ場所に出てきて花を咲かす多年草。
あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ 山頭火
毒持ちて花美しき金鳳花 寿山淑永
ヤマブキとは同じバラ科ではあるが属を異にする。
ヤマブキの葉は5枚なのに4枚。秋に4個の黒い小さな実ができる。
日本の一部に野生種が見られる。京都では野生種はないとされているが、
我が家の日当りの良い場所に勝手に生えており、結構、繁殖している。
春から秋にかけ黄色の花を咲かせるカタバミ科の雑草。
乾燥に強い。ヤマトシシジミの食草である。
成熟時に実に触れると、赤い種子を勢いよく弾き出す。
シュウ酸(Oxalic acid)は カタバミ属 (Oxalis) の葉から単離されたことに由来するとされる。
侵入種として目の敵にされているが野草にしてはピンク色でそれなりに美しい。
実はこれは大正時代に北米から観賞用に持ち込まれ、日本の各地で野生化したものだ。
早春から花を咲かせ各種の昆虫がやってくる。
茎を折ってみると確かに空洞になってスカスカしている。
シソ科の植物。日当りの良い地面にへばりつくようにして生えている。
シソ科なのに茎の断面は四角ではなく丸い。
どうしてジゴクノカマノフタなんて不思議な別名がついているのかと
思えるほど健気で小さい紫の花が咲く。
カリン(Chaenomeles sinensis)の花はいかにも春の花らしく、乙女のように慎ましく艶やかに咲く。秋口になる果実は黄色の大型の楕円形で、果実酒や咳止め、痰切りなどの薬用に役立つ。バラ科の落葉高木。
カリンの実は非常に固い。
昔は京都市内ではどの家の玄関先にもジンチョウゲが植えられていて、
春先になると町の辻々はこれの匂いがいっぱいに漂った。
甘くてなまめかしい香りの正体は、タマリン誘導体のダフネチンやダフニン。
ジンチョウゲは室町時代に中国から渡来した花木だそうだ。
雌雄異株であるが結実した雌株を見たことはない。
沈丁の匂ふくらがりばかりなり 石原八束