京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

クワ(桑)の実

2013年06月30日 | ミニ里山記録

 英語では"Mulberry。童謡「赤とんぼ」 (作詞:三木露風 作曲:山田耕筰)で「夕やけ小焼けの赤とんぼ、負われて見たのはいつの日か。山の畑の桑の実を、小籠に摘んだはまぼろしか」と出てくる。昔の日本の田園にはいたる所に桑畑があった。カイコ(Bombyx mori)が主に食用にするのはヤマグワ(Morus bombycis)である。

 この写真の桑は近所の家の庭に一本だけ植えられたものだが、もったいない事に実はなり放題、落ち放題で収穫される気配はない。

 

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アカメガシワ(赤芽槲)とニホンミツバチ

2013年06月29日 | ミニ里山記録

 

 

学名 Mallotus japonicus。トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木。新芽が鮮紅色で葉が柏のように大きくなることから命名された。本来はマカランガなどと同様の熱帯系統のアリ共生植物である。空き地などによく生える典型的なパイオニア植物で雌雄異株。この季節、花にはミツバチがたくさんやってくるので彼等には貴重な資源植物だ。

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ニホンミツバチの巣盤形成

2013年06月28日 | ミニ里山記録

 最初の写真はニホンミツバチの分蜂群が丸胴の巣に入って1週間ぐらいの巣内の様子。巣の下から撮影したものであるが、巣盤が造られている事が分かる(真ん中の白い部分)。働きバチは盛んに野外へ飛び出して行き花粉や蜜を集めてくる

  下の写真は縦型巣箱に入ったコロニーの様子。巣盤が縦に何枚も重ねられ、ここでも強勢なコロニーが養えそうである。

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ザクロ(石榴)

2013年06月27日 | ミニ里山記録

 

ザクロ科ザクロ属の落葉小高木。初夏に鮮紅色の花をつける。花托の発達した果実に女性ホルモンのエストロゲンが含まれるので、これを含む美容商品が出ているらしい。

      露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す   西東三鬼


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ニホンミツバチの分蜂(4)

2013年06月26日 | ミニ里山記録

 

ニホンミツバチの分蜂群が次々と丸胴の巣口から中に入って行く。群れの大きさにもよるが1~2時間で入居は完了する。京都の都心からそれほど離れていない一郭でニホンミツバチとの共生を楽しめるとは幸運なことだ。


#参考記事:ニホンミツバチの分蜂偵察

http://blog.goo.ne.jp/apisceran/d/20130511

 

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マムシグサ(蝮草)

2013年06月25日 | ミニ里山記録

学名 Arisaema serratum。サトイモ科テンナンショウ属の多年草。仏炎包の色の違いで、緑色のものはカントウマムシグサ(関東蝮草)、 紫色のものはムラサキマムシグサ(紫蝮草)と呼ばれる。 仏炎包の中には肉穂花序があり、肉穂花序は多数の蕊から出来ている。山地や原野の湿った林床に生えるが、有毒なのでいまのところ鹿の食害をまのがれている。

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ニホンミツバチの分蜂(3)

2013年06月24日 | ミニ里山記録

  

 

 

 それぞれ、分蜂群が桜の幹、つり下げたポット、桜の枝、杉材のトラップに集結した写真。


 

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アサギマダラ(浅葱斑) 

2013年06月23日 | ミニ里山記録

学名Parantica sita niphonica。このあたりではめったに見かけないが、最近、庭に飛来したもの。不思議な事にまだ花の咲かないフジバカマに来て口吻を延ばしていた。食草となるガガイモ科植物の毒性の強いアルカロイドを体に含む毒蝶である。毒蝶らしく飛ぶときは比較的ゆっくりとフワフワ飛ぶ。山路で出会うと垂直に真っ直ぐ上がって逃げる。アサギマダラはマーキング調査で、秋に日本本土から南西諸島へ渡り、初夏から夏にその逆のコースで北上するとされる。約2200kmも移動した個体があるそうだ。もっとも暖地では幼虫越冬し、春から初夏に羽化する個体もある。

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ニホンミツバチの分蜂(2)

2013年06月22日 | ミニ里山記録

 これは軒下に分蜂群が集結したケースである。臭いが残っているのか、ほぼ毎年同じ場所に集まる。点々と見える最初の写真は大群で庭の上を飛び回るニホンミツバチ。


       庭の巣箱に入る ニホンミツバチの分蜂群


 

          

 

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アジサイ(紫陽花)

2013年06月21日 | ミニ里山記録

 

 

この地域で何種類ぐらいアジサイが植えられているのだろうか。地域の文化度とアジサイの多様性は相関するかなどと、梅雨空をながめながら阿呆な事を考える。

     紫陽花の藍(あい)をつくして了(しまい)けり 安住敦

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ニホンミツバチの分蜂(1)

2013年06月20日 | ミニ里山記録

 

 ニホンミツバチの分蜂群が山を越えてやって来た。

何千匹もの蜂の羽音が集まると異様なうなりとなる。上の写真で、空を背景にゴマ粒のように見えるのが一匹一匹の蜂だ。この中に女王がいる。彼等は女王を中心に一旦集結するか、あるいはすでに入居を決定していると直接そこに向かう。今回は庭の樹の枝に集団で房になってぶら下がった(下の写真)。このように集結した場合は大抵、数時間以内に新たな巣を見つけて全員が飛び去ってしまう。

 この時期のミツバチは刺さないモードになっているので、刺激を与えないで静かに見守るのがよい。殺虫剤などをかけて追い払おうとすると、かえって興奮して飛び回り収拾が付かなくなる。ともかく手出しをせずにそっとしておくことだ。

 

                        分蜂の山越えてくる羽音かな  楽蜂


     

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カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)

2013年06月19日 | ミニ里山記録

 

アジサイ科(ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木。原産地は北米東南部。葉の形がカシワに似ている。花は円錐状に付く。最近、庭にこれを植栽する家が増えているが、なんだか暑苦しくて好きになれない。


 

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トケイソウ(時計草)

2013年06月18日 | ミニ里山記録

別名パッションフラワー(Passion flower)。中央アメリカや南アメリカの熱帯・亜熱帯域が原産地とされる。和名は3つに分裂した雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見えることに由来する。日本には享保年間 (1716-1736)に渡来した。蔓が4mほどの高さにまで延び他の植物にからみつく。雄しべは5本で花糸が筒状に合体し雌しべは一本で花柱が3つに分かれている。

    時計草巻きもどしたきこの月日  大井昌

 

 

      

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我が家を返せ、我が子を返せ!―ツバメの巣の撤去を怒る

2013年06月17日 | ミニ里山記録

 

 

 庵主のブログ (6月10日掲載: http://blog.goo.ne.jp/apisceran/e/e326cbd5369ffc8f16e477a9b2cb04d0)で紹介したツバメの巣が雛とともにきれいさっぱり無くなっていた(上の写真)。カラスが巣を襲う事があるが、こんなきれいに巣が無くなる事はないので人為的な仕業にちがいない。誰がやったのか、まったくひどい話である。[鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律]に違反した不法行為にあたるのではないか?(Focuslightsさんがこの話題で子細な法律的議論をしている:http://focuslights.blog102.fc2.com/blog-entry-69.html

  巣の真下が京都市バスのバス停になっており、不注意な客が糞を浴びて京都市交通局か道路局に文句を言ったのかもしれない。このような「糞害」は、注意書きと巣の下にカバーを付けるなどの事で簡単に防げたはずである。

 京都の民家ではツバメの入居を吉兆として歓迎し、下にシートを敷くなどしている。ここでも多くのバス待ちの客が雛の成長を楽しみに見守っていた。そもそもツバメがこのような人の多い場所に巣を造るのは、カラスの襲撃から間逃れるためだ。日本でツバメの数が毎年減っていると言われている。心無い硬直的行政主義を見直し、都市で共生する生き物を大事にして欲しいものだ。

  巣を破壊されたツバメの夫婦が、けなげにも同じ場所で新たに巣を作り始めた(下の写真)。巣を再建しても、これからはたして産卵と子育てが可能なのだろうか?彼等とともにこの庵主の怒りはおさまらない。

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フタリシズカ(二人静)

2013年06月17日 | ミニ里山記録

 

学名Chloranthus serratus。センリョウ科の日陰性多年草。和名は2本の花序を、能楽の「二人静」に見立てたもの。亡き静御前の取り憑いた下女と静御前の亡霊そのもののが並んで舞う姿にたとえたものとされる。(http://www.k2.dion.ne.jp/~t7d7/futarishizukaarasuzi.html)

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