ノハラワスレナグサ。「忘れな草」という和名は英名の「Forget-me-not」を訳したもので、明治時代に植物学者の川上滝弥が付けた。英名は中世ドイツの騎士ルドルフとその恋人ベルタの伝説に由来している。ドイツでは「Vergissmeinnicht」という名で呼ばれている。
イヌガラシ(Rorippa indica)。ナズナに似ているがアブラナ科イヌガラシ属の多年草。黄色い花を咲かせる。都会の道ばた公園、水田の畔などのやや湿った場所に生える雑草。よく似た植物にスカシゴボウがあるが、これは葉がさけている。「犬」と名前の付く植物は役にたたない野草に多い。からし菜に似ているのことから名付けられた。
トキワサンザシ:バラ科で学名Pyracantha(ピラカンサ)。
ヨーロッパ原産。秋に暑苦しい赤い実を沢山つける。
棘があり垣根にする。
アヤメは乾いた山野の草地に自生する。葉は直立し高さ40~60cm程度。5月ごろに径8cmほどの紺色の花を1-3個付ける。外花被片に白い網目模様がある。山梨県の櫛形山に大群落がある。カキツバタ(湿地性)に似ているが、これには編み目がない。
樹間で東山と京都市内を望見するニホンザル(真ん中少し左下)
これは若猿のようにみえる。
屋根の上で小猿が遊んでいる。
京都の紫雲山は黒谷と真如堂一帯を含む東に面した丘陵となっている。ここは白川通りのバス道路によって東山と分断されており、その麓にまで出没するサル、イノシシ、シカなどを見かけることはなかった。ところが最近になって、近辺(自宅周辺)にサルの群れが出没しはじめた。4−5頭の群れで小猿を含む集団が、付近の森を徘徊しているようである。顔を合わせると威嚇したりする。若葉や新芽を食べていたり、地面で落ち葉を掘り起こして虫を探している。どのようにして来たのか、そしてどこに行くのか興味があるところだ。そのうち、シカやイノシシもこの辺りに出回るようになるかも知れない。
追記(2016/07/30)
だんだんあつかましくなって来て野菜や花卉を食害しはじめている。
- フタバアオイ(Asarum caulescens): ウマノスズクサ科の仲間。葉が二枚ずつ出ることから双葉。別名としてヒカゲグサ、フタバグサ、カザシグサ、モロハグサとも呼ばれる。山中の日陰に生える。花は二葉の間から花柄を出し、一花は横に向いて咲く。京都賀茂神社の葵祭で用いられることからカモアオイ(賀茂葵)の異名もある。祭列に参加する人はカツラの枝と共に身につける。