粂和彦(「時間の生物学」-時計と睡眠の遺伝子)
人間の体内時計は睡眠、血圧・脈拍、交感神経や代謝活動などを支配している。昔は、その周期は約25時間と信じられていて、教科書にもそのように記載されている。しかし最近の研究によると、それは約24時間(Circadian)であることがわかっている。被験者の活動の測定や観察の方法によって違うようである。
この分子生物学分野の著者(粂)によると、人が腕時計なしで、時間の間隔を推定する生理的な仕組みは、血液中のコルチゾールだそうだ。就寝時に「明日の朝は何時に起きるぞ!」と思念すると、それに応じて血液中のコルチゾール濃度が砂時計的に挙動し、セットされた時刻に目が覚めるという。どうして「意識」でもって、そのようなプログラムができるのかわかったいない。著者自身も不思議なことだっと述べている。その後、この研究は進んでいるのだろうか?
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