ササガヤ(笹茅)。最初、チジミザサかと思っていたが穂の様子からササガヤのようである。イネ科アシボソ属にはアシボソとササガヤがあり、これもよく似ている。それにしても、どうして笹に擬態?した草が多いのだろうか。
ササガヤ(笹茅)。最初、チジミザサかと思っていたが穂の様子からササガヤのようである。イネ科アシボソ属にはアシボソとササガヤがあり、これもよく似ている。それにしても、どうして笹に擬態?した草が多いのだろうか。
セイタカアワダチソウ(キク科)。北米原産。実がなると全体に泡立っているように見えるので、この名がついた。典型的なロゼット植物である。
一昔前には日本中、空き地という空き地にこれが見られたが、最近はそれほどでもない。他の植物を排除するアレロパシーの性質が弱まったのか、あるいは対抗植物が適応を獲得したのか?
養蜂業者がその昔、ミツバチの冬越しのための蜜源として種を散布したという説がある。確かに一時期は、これがミツバチにとって重要な蜜資源としてあった(ただしその蜜は不味いらしい)。
京都鴨川の河川敷でも、セイタカアワダチアソウの群落ができて、ミツバチだけでなく、多くの昆虫が訪花しているのが見られる。しかし、最近は河川管理者が、すぐに除草する傾向がある。都市の生物多様性を維持するには、この外来種も不本意ながら必要と思えるのに。
キンモクセイ(モクセイ科)。この季節にいい香りを放ち、かなりの距離でも匂いを嗅げる。中国原産で雄株だけが日本に存在し、種子はできないと言われる。挿し木をしてクローンで増えているようである。香り成分が、昔はトイレの消臭剤に使われていた。
木犀の香に古里を思ひ出す 楽蜂
サザンカ(ツバキ科)。中国由来かと思っていたら意外に日本特産種。ツバキは散り椿以外は、ポトリと花が落ちるのに、サザンカはパラパラ落ちる。また、葉にギザギザがあるのも特徴。昔は垣根にしていた家が多い。
山茶花ぱらぱら椿ぽとりと覚ゆべし 楽蜂
ヌルデ(Rhus javanica)ウルシ科ウルシ属 の落葉小高木。幹を傷つけると、白い漆液を出しヌルヌルするので、あるいは漆液を塗料(ヌテ)とするのでが名前の由来。ただし漢字は不明。このヌルデには虫えいがいたるところ出来ている。庭に生えると嫌われてすぐに切られる。