北米原産のスイカズラ科スイカズラ属の常緑ツル植物。葉は卵形対生であるが、花序のすぐ下の葉だけは2-3対が基部が合生して1つの長蛇円形になる。この葉から突き抜けて花序がでることから、突抜忍冬という。開花直後は内側が黄赤色であるが、そのうち内側も外側と同じ紅色になる。
北米原産のスイカズラ科スイカズラ属の常緑ツル植物。葉は卵形対生であるが、花序のすぐ下の葉だけは2-3対が基部が合生して1つの長蛇円形になる。この葉から突き抜けて花序がでることから、突抜忍冬という。開花直後は内側が黄赤色であるが、そのうち内側も外側と同じ紅色になる。
スイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本。落葉せずに冬場を耐え忍ぶ事から別名、ニンドウ(忍冬)。花は甘い香りがする。花弁は筒状で、先の方は上下2枚の唇状に分かれ上唇はさらに4裂、はじめ白いが徐々に黄色くなる。写真のように白い花と黄色い花が同居している。これから金銀花とも呼ばれる。
側溝を利用して小さなビオトープを作ったら早速やってきたのはアメンボウ(種名は不明)であった。水面に落ちたヨコバイのような小虫を捕まえている。体から飴のような匂いを出すのが名の由来らしい。水面を滑り、産卵時は水中に潜り、さらに飛んで移動する希有な虫の仲間である。
カナメモチという名前はこの材で扇のかなめを作ることからという説と、アカメの転訛したものという説がある。生け垣などに植栽されるが、これは付近の崖に自生したもの。秋になると赤い球形の果実ができる。
キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性植物。和名は、鎌倉時代の歌人である藤原定家が式子内親王の死後も忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わり彼女の墓にからみついたという話によるという説と、定家の墓石に生えていたからという説がある。弓状に下垂した2本の果実ができる(下の写真)。
近所の神社の側にある井戸跡に「注意」の張り紙があり、「近寄るな。大和蜜蜂の巣があります。稀に刺す事があります」と書かれていた。確かに井戸跡のパイプ穴を利用してニホンミツバチが出入りしている。ニホンミツバチの巣造りを吉兆とする里山の習わしに従って、駆逐せずこれを保護しているようである。彼等は刺激を加えない限り人をめったに刺さない温和な生き物である。しかし、こんな所で巣を造るというのは、ニホンミツバチにとって自然環境が劣化しているという事を物語っている。周りにウロ(空洞)が出来る程の大木が無くなったと言うことだろう。ニホンミツバチのコロニーが最近少なくなっていると聞くので、大事に見守ってやりたものだ。
学名Graphium sarpedon。アゲハチョウ科アオスジアゲハ属。みるからに熱帯林的なチョウである。付近のお寺にクスノキが多く付近でよく見かける。敏捷な飛翔を示し、集団で吸水行動をする。これは畑に水を散いた時に一匹で吸水に来たもの。なんのための吸水かは単なる水分補給、塩分や窒素補給、冷却水補給などの説がある。
スダジイ(Castanopsis sieboldii)はブナ科シイ属の常緑広葉樹。暖地性照葉樹林を代表する樹種と植物学の教科書に書かれているが、京都でもごく普通にみられる。5月になると黄色の雄花序と雌花序が樹を覆うように出て、遠くからでもパッチ的に見分けがつく。東山の斜面はいつのまにかスダジイが優占して他の樹を圧迫し管理が問題になっている。
トキワマンサクの紅色の変種であるベニバナトキワマンサク。中国原産。花期は4-5月頃で細長い4枚の赤い花弁の花を咲かせる。比較的めずらしい草木を植えるお寺が近所にあり、そこで4月16日に撮影したものである。名前が分からず、植物学の友人に問い合わせて分かった。この辺りでは他には見かけない。
ラン科シラン属の宿根草。他のランのように受粉すると花色が変化する。実家を引き払った20年ほど前に庭にあったものを持って来て植えた。これもほとんど世話しないのに頑張っている。
ツツジ科ツツジ属の落葉低木植物。日当りの良い崖に多い。花の萼や柄、葉などに腺毛(粘毛)があり、そこから粘着性の液滴が分泌される。野外ではここに多くの昆虫が粘着してとらえられる。この腺毛は花にやってくるルリチュウレンジバチなどの食害性昆虫を捕殺するためと考えられている。また、ここに捕らえられた昆虫を餌とするサシガメ類などの昆虫も知られる。
下の写真はモチツツジの萼の粘毛に捉えられたオドリバエである。モチツツジには他の昆虫を餌にしようとしてであろうが、オドリバエがたくさんやってくる。このオドリバエはミイラ取りがミイラになるドジを踏んだのだろう。
何年か前に打ち捨てるように鉢から庭に下ろした洋蘭が今年もまた花を咲かせた。品種名は不明。この辺り冬期にはたまに雪も積もるが、枯れる事もなくますます株は大きくなっている。植物の適応力はすごい。