学名 Spiranthes sinensis var. amoena。芝生に生える。見かけによらずラン科植物。ルーペで花を拡大してみると、なるほどランの形をしている。別名がモジズリ(綟摺)。右巻きと左巻きがあり、その比率は大体1対1だそうだが、巻き方を支配する遺伝子があるのだろうか。
コガネムシ上科・センチコガネ科(Geotrupidae)に分類される。金属光沢のある鮮やかな体色をした糞や腐肉を餌にする甲虫の仲間。「せんち」は「せっちん」つまりトイレの意味。体色は干渉色によると思えるが個体差が大きい。
ミツバチの巣にいる寄生性の節足動物としてダニ、ハエ、スムシ(ハチノスツヅリガの幼虫)が知られている。写真のようにゴキブリもかなりの頻度で見いだされる。コロニーの勢いが強ければ、その周りでゴミをあさるだけでミツバチには実害はなさそうだ。むしろ掃除屋として共生的存在かもしれない。しかし、コロニーが弱った時にどこまで厚かましくなるのかは分からない。巣盤まで入り込んで蜜や花粉を食べる可能性もある。
世界にはゴキブリの仲間は約3000~4000種いる。日本には約40種分布している。元来熱帯の昆虫である。屋内に生息するゴキブリはチャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリなどである。ここにいるのはおそらく、クロゴキブリではないかと思える。
びっくりしたのはゴキブリの幼生(約1cm)がハチのコロニーに紛れ込んで動き回っていることだ。体表のワックスの組成をハチのそれに合わせているのだろうか?