フランスでの調査は、
*原子力大国と言われるフランスの現状
*スーパー・フェニックスの廃炉問題
*日本が共同開発を進めようとしているASTRID計画について
*もんじゅの廃炉の影響
*脱原発への道
といったさまざまな問題に、
インタビュー形式で答えていただくという方法で行った。
わたしがインタビューさせていただいた方々との
アポイントメントと、同時通訳をしてくださったのが
コリン・コバヤシさんである。
コリン・コバヤシさんは、1970年からパリに定住。
芸術家でもありフリージャーナリストとしても
活躍されている。
そのコリンさんへのインタビューで、
「エースト・プロジェクト」という存在を初めて知った。
チェルノブイリの事故後に組織された「エースト・プロジェクト」は、
長期的に汚染された地域に
いかに、住民に納得済みで放射能汚染を受け入れさせ
移住させるかという「放射線防護文化」構築という名の
操作的な教育プロジェクトであり
コミュニケーション戦略なのだという。
今、福島復興をうたい、ふるさと帰還をうながす
大合唱は、まさにこの「エースト・プロジェクト」に他ならない。
2013年に出版された「国際原子力ロビーの犯罪」という
コリンさんの著書には、「エースト・プロジェクト」の実態が
詳細に記述されている。
チェルノブイリ、そして福島を経験したにもかかわらず、
自分たちに都合のよい理論をつくりあげ
自分たちだけの利権と
自分たちの権威のためだけに
ひそやかにプロパガンダを続ける国際原子力ロビー・・・
それは、犯罪以外の何物でもない。