105歳・・・日野原重明さんが亡くなられた。
だれもが、日野原さんのように歳をとりたいと思う。
しかしそれは、多くの人たちにとって
かなわぬ願いであることも事実だ。
パートナーである認知症の大山のぶ代さんより
先に逝くわけにはいかない・・・と言っていた
砂川啓介さんの訃報が、かなしい。
葉真中 顕さんの「ロスト・ケア」という小説は
高齢社会と福祉・介護行政のはざまで見捨てられてゆく家族と
施設で働く人々が中心に物語が進んでいく。
いやおうなしに貧しい人々を切り捨てていく
格差社会の現実に
怒りとみじめさがつきまとう。
だれもが日野原さんのように生きられる社会は
いつになったら実現するのだろう。