孫から敬老の日のプレゼントが届くまで
明日が休日で敬老の日だということをすっかり忘れていた。
しかもその行事の当事者であるということも。
鏡よ鏡、鏡さん・・・って、実に正直なのよね。
ありのままの姿を映し出すんだから・・・
鏡に映るシワクチャの顔は、
まぎれもなく68歳、ババァの顔だ。
夕方、そのババァのも一つ、ババァなタミヨさんから電話が入る。
「あんたに渡したいもんがある」
怖いね・・・マジ怖い。
夜8時過ぎ、タミヨさん家に向かう。
で、渡したいもんの正体は・・・なんとパンツ!
しかも、でかい!
よくよく見たら、パンツじゃなくガードルだった。
「新品やで。わたしつことらんしな」
「そんなん、いらんわ。 しかもガードルやんか」
「へ~・・・高級そうなパンツやと思たのに」
「ところで・・・ちょっとお金ない?」
ほら! きた!
呼び出しの真の目的は、これだ!
「ゴメン! 今、お金ないわ」
ホンマにないんやから、しゃあないわな。
秋の夜長にため息ひとつ・・・
今夜は虫の声も哀しく聞こえる。