京都ホリスティックアロマセラピストてんてんの ~幸せの風ふわふわ日記~

生きることは愉しいことヽ(^。^)ノ
~起こること・・すべては愛~

嫌うと離れられないのよ~~

2008-06-02 10:29:26 | インポート

G69 5/29のブログのレスにみなさまからいろいろな京都情報を教えていただいているうち

ひさしぶりに京都の街をドライブしたくなった。

昨日は朝から娘の日曜参観があり夫と2人で出席した後、とってもお天気がよかったので

午後から3人でドライブにでかけた。

「どこにいこ~?」

そういえば、昔夫とお付き合いしていた頃、静市静原の辺りにログハウスでとてもおいしい

グラタンを食べたことがあった。

またその辺りの空気の感じや匂いがとても澄んでいたような記憶があり、

「そこへ行ってみよ~!!」とはっきりとした場所も店の名前も覚えていなかったけれど

とにかく車を走らせてみた。

自宅⇒物集女街道⇒松尾大橋を渡って嵐山に抜ける道⇒渡月橋手前の清滝道⇒

丸太町から周山街道⇒(その先に仁和寺や竜安寺がある。)⇒立命館大学をよこぎり

金閣寺へと続く道⇒北大路通りをひたすら東へ走り川端通りへ⇒宝ヶ池から通称鯖街道へ

(国道367号を北上・この鯖街道から滋賀県に抜ける道がてんてんはなぜかとても

好きなのだ。ドライブコースとしてとても走りやすいし、緑の感じがとても好き。

最近できた京都エクシブもここにある。)⇒大原・・・・

と・・・ここまでは順調に京都の名所を渋滞もなく快適に走り続けた。

大原を快適に北上しているとき、ところどころで「静市にぬける道」らしき道が何本かあった。

夫:「この道じゃなかったっけ?」

てんてん:「ちがうよ~もっと上のほうやったって。」

夫:「多分この道やと思うよ。」

てんてん:「ちがうちがう~~もっと上やって~」

夫:「そうかぁ~ほなまぁいいし行ってみよ~」

と更に車を走らせた。

しばらくいくと道路標識に左折方向 「国道477号 百井」 と書かれてあった。

夫:てんてん:「百井ってどこやろ?知らんなぁ?」

てんてん:「でもきっとこの道やで~。それに国道やしさっきのこーくんが言った道より

走りやすそうやからこの道を行ってみよ~」とその国道477号を今度は西へ走った。

国道の入り口にに「離合困難」という看板が立っていたけれど、最初少し行ったところは

道が狭くて対向車とすれ違うのも大変そうな道だったけど幸い対向車もなく、

そこを抜けるとまた快適な2車線の道が続いた。

こーくん:「なんや~狭いのはあそこだけやったんやぁ~快適快適~

てんてん:「うんうん、快適快適ぃ~~

ところが・・・しばらく行くとなにやら空気の感じが「ふっ・・・」と変わって、

真昼にも関わらずちょっと不気味なくらいくら~い道へと突入していった。

し・しかも・・・「ちょっと~~ここ国道ちゃうの?!」と叫びたくなるような、

すっごい細い道になり傾斜がかなりきつい百井峠という峠に入ってしまった。

左は高所恐怖症のてんてんが見ようものなら絶叫してしまいそうなぐらい、

ガードレールもなにもない、谷底が広がっていた。

遊園地の絶叫マシーン顔負け。

(3人ともかなり無口になる・・・)

(国道というとつい広くてまっすぐな道というイメージがあるけど必ずそうではないことも

わかっていたはずなのに・・・。)

しかし途中対向車に一台もでくわさなかったのが不幸中?の幸いだった。

てんてん:「いつになったらこの峠抜けるんやろ~」

かなりの時間車を走らせた。

すると先のほうにやっと青い道路標識が見えてきた。

その標識に「鞍馬」と書かれてあった。

てんてん:「鞍馬ぁ~~???!!!」(あ~~まずった~~)

京都に住んでいながらしっかり地理を理解していないてんてんは大袈裟に驚いてしまった。

という想いと同時に・・・

「そっか・・・やっぱりこういうことになるのね・・。」・・と妙に道を間違えてしまったことに納得。

どうやら大原から静市静原に抜ける道は夫が先ほど「この道ちゃう?」と

言った道だったようだ。

それと、先週の木曜日のレッスンで生徒の皆様に

例の「みんなの好きな京都スポット教えて~」という話の最中に

てんてん:「私はどうも鞍馬が苦手なんですよね~。あまり行きたくないスポットやわ。」

生徒さん:「へ~?!なんで~??どうして?」

てんてん:「なんかわからんけど鞍馬はあまり好きじゃないねんなぁ~。」

というような会話をしたばかりだったのだ。

ドライブ中、もちろんてんてんの頭の中に鞍馬を通る予定も予想もしていなかった。

「鞍馬」という文字すら頭にはなかった。

頭の中で描いた地図は大原~静市静原をとおり、鞍馬をとおらず二軒茶屋あたりに

でてくる図だったのだ。

けれど、結局てんてんの選んでしまった道は「どんぴしゃ!」鞍馬山を通らずには帰れない

道だったのだ。

「降参・・・。」

てんてん:『鞍馬山さん・・・嫌ってごめんね。』心でいっぱい謝った。

いよいよ国道477号百井峠を抜け府道38号(鞍馬山麓)へと入っていこうとしたその時!!

目の前に驚くべき光景が

てんてん:「なにこれ~~!!!」

なんとてんてん達の車が行く方向に右方向から谷底に向かって今にも落ちて

しまいそうな勢いでセルシオがすごい角度で止まっているのだ。

車の底が地面にすれているのと、左前タイヤの部分に鉄のようなものがひっかかって

いるのかささっていのか・・それだけで車体が支えられていたのだ。

その谷底に落ちそうな車がてんてん達の行く方向をしっかりとさえぎり(なにせ細い道なので)

てんてん達は先を行くことができなかった。

夫と2人あわてて車を降りると、そのセルシオに乗っていたてんてん達よりちょっと

若い感じのカップルが近づいてきて、

「すんませ~~ん、今JAFを呼ぼうって思って電話してるんですけど、

圏外で携帯が通じないんです。」

夫:「大丈夫ですか?怪我はないですか?」

男性:「はい、もう間一髪でしたわ。生きた心地しませんでしたわ。」と笑って答えた。

その男性はあまりの出来事にちょっとテンションがハイになっているようだった。

夫の携帯もてんてんの携帯もやっぱり圏外だった。

こんな時に圏外だなんて・・・。 これほど携帯電話が主流になっているご時勢なのに

こういう時にこそ役に立たなくてはいけない携帯なのに、とちょっとマイナスになってしまった。

しばらくすると地元の人が通りかかってくれて携帯が通じるところまで行ってJAFに連絡

をとってくれると言ってくれた。

通りかかった一台の車がけん引ロープを持っていらしたようなので一度チャレンジ

してみたけれど道幅がかなり狭く素人が勝手にやってもしこれ以上大変なことに

なったらマズイと判断しやはりJAFが到着するまで待つことになった。

てんてん達の車の後続に7台ほど車が並んでいたけれどそのうちの5台はUターンして

ひきかえしていった。

てんてん達家族はもう一度あの百井峠を通る元気は残っていなかったし、

目の前で起こっている事故をほってUターンすることもできなかった。

車の男性:「市内は暑いから涼みにこようとここまできたのに、違う意味で

涼しなってしまいましたわ~」と相変わらず恐怖のあまり更にテンションが上がってるようだ。

彼等は花背方面から車を走らせてきて、てんてん達が通ってきた百井峠を抜けて

大原方面に行こうとしていたらしい。

府道38号から国道477号に左折する道はかなり鋭角になっており、何度かハンドルを

きりなおさないと477号には入れず、後続車がたくさん来て彼は焦ってしまったのだという。

ギアをバックに入れたつもりがノーマルになっていてこの状態になったらしい。

バイクでツーリングに来ていた若者達、先ほどけん引にチャレンジしてくれたご夫婦、

それからそういう現場に必ず出没する「しきるおばちゃん」、そしててんてん達夫婦

がJAFがくるまで見守った。

しきるおばちゃんは自ら交通整理を始めてくれた。ありがたや。

どれほど時間が経ったのだろう。時計を見るとあれから約1時間過ぎていた。

鞍馬山の麓に1時間も立ち往生してしまった。

人でも場所でもなんでも嫌うと離れなれい・・ということは今まで何度も体験してきた

ことだったけど、木曜日のレッスンからこんなにも早く鞍馬に来ることになるなんて・・

早すぎです・・。

「嫌だ・・苦手だ・・」という感情もやはりなにかしらのメッセージで、なにか深い縁があったり

なにかを解消する為に出逢ったり、なにかそこでしなければいけないことがあると必ず

行かされたりするものなのだ。

この場所に1時間もいる意味がやはりてんてんにはあったのだと理解した。

しばらくするとJAFがやってきてくれた。

みんな固唾を飲んで車のけん引を見守った。

JAFの方が車体の後ろをみんなで上から押してほしいと指示されたので

そこにいた男性軍みんなで上から押した。

やはりおばちゃんもなぜか一緒に押してくださっていた。

少しずつ少しずつ車体が引き上げられていく。

そして車が元通り道に戻ったとき、よくテレビで見るシーン・・・

大拍手と歓声が沸き起こった。

みんなで「よかったね~~ほんまに大事にならなくてよかったね~」と喜び合った。

一歩間違えたら大惨事になりかねなかったような事故だったけれど、車に乗っていた人に

怪我もなく、車は左前車輪がパンクしただけで他になんの損傷もなかったという

まさに奇跡のような事故だった。

車が落ちなかったのはあの下からでていた1本の鉄の棒が突き刺さってくれていた

おかげだったようだ。

行く道を塞がれて文句を言う人も誰もいなかった。

行く人行く人みなさんとても協力的で優しい人達ばかりだった。

そんなこんなで無事てんてん達も国道477号を抜け、やっぱり鞍馬寺の横をとおり⇒

産業大学をとおり⇒柊のわかれ⇒御園橋を渡り⇒西大路通りを南下⇒また立命館大学

を通り⇒広沢の池⇒今度は渡月橋をしっかりわたり⇒自宅まで抜け道を走って

無事京都巡りが終了した。

結局、静市静原のグラタンがおいしいお店には行かず、途中コンビニでアイスと

ジュースを買って車の中で飲食しただけだった。

昨日起こった出来事・・・そして出逢った人達・・・。

意味のないことなんてなにひとつない・・・。

「好き」という感情も「嫌い・苦手」という感情も実は同じで・・・

きっと鞍馬という地はてんてんにとってとても大切な場所であり、昨日出逢って

励ましあい、協力し合った人達もなにか深いご縁があるのだろうなぁ~としみじみ思った。

鞍馬山さん・・・らぶ~~~。

苦手だった鞍馬山にいっぱいハートマークを送った。

それと・・・やっぱりこれからは夫が「こっちへ行こう~」と言ったら

素直に「は~い」と言えるようにがんばります!

長い1日だった。

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