指先の冬

2006-01-26 22:33:06 | 季節の中で
 冬のさなかより、まもなく節分を迎えるこの季節の水の冷たさは、
切るように刺すように冷たい。
「水ってこんなに冷たかった?」と思うほど新鮮でもある。
当然水仕事はお湯になる為、親指の先は敏感にあかぎれを作る。治ったかに見えてもまるで形状記憶合金のように、同じ所に同じ形のあかぎれが何度も出来る。

 仕事中は数えきれないほど手を洗う。
一日が終わると、水絆創膏でふさがっていたあかぎれが、息を吹き返しうっすらと血がにじんでくる。

 春は間近、この指先の冬ともお別れ。