受診に付き添う私、
毎日薬を渡す私、
台所に立つ私、
出かけたり、部屋で休んでいる私、
どうやらこの私が親にとってはもう一人居るらしい。
〝いつも病院へ連れていってくれる人〟と言う。
私じゃないらしい。
〝みんな帰ったの?〟
〝さっき来てた人誰?〟
〝みんな何処へ行ったの〟
〝あんたは誰だった?〟
少し進行してきたようだ。
それでも私は容赦はしない、
ことごとく否定して、指摘する。
全部妄想だよ!
頭、おかしくなってきてるんだよ!
ひどいと思うでしょうけれど、
年寄りはしたたかだ。
認知症の親を不穏にさせてどうする?と思いつつも、
不穏になるのはいつもこっち。
勝ち気な親は語気荒く、
〝そんなことない!〟
〝絶対治してみせる!〟
そして素直な親は、
〝さっきごめんね!〟
最近は一こんな事の繰り返し、
一層怒りっぽくなった自分、鏡を見るのが嫌。
さぁ~ バレーボールが始まった。
昨日同様、頑張れ!にっぽん!