街路樹のナナカマドは、日毎に秋を深めてゆく。
小さな発見は、子供の成長を見るようで愛おしく楽しい。
まだ首の据わらない赤ん坊のように、
添え木に支えられながらもまだ傾いている若木。
スポーツマンの逞しい太股のようにがっちりと太い幹で、
生い茂るように葉を着けているもの。
まるで冬木立のように貧相なもの。
梢の葉先が紅葉しているもの。
気が付けば実が付いている。
まだ固そうな山吹色。
気が付けばそれが橙色になっている。
よく見ないと分からない程の実が、
やがてたわわになる。
いつもそこにある、いつもと変わらない、今頃の風景。
年月を重ねると、感慨だけが深くなる。