極貧の暮らし、両親と角付けに立って娘も歌を唄い生計を立てていた。 娘は藤圭子........貧しい少女時代だったのは知っているけど、父親は浪曲師、母親が瞽女とは知らなった。 昔「はなれ瞽女おりん」という芝居を見たことがあった。 瞽女(ごぜ)盲目の三味線弾きの事。
彼女はどうしたかったんだろう? 知人たちが孤独だった、寂しいと云っていたと話していたけれど、 自分の家庭を作り家族がいたのに、その中からこぼれてしまったんだろうか。 時に、冷たいと感じるほどの無表情な美しい顔、ハスキーな声を思い出す。
彼女の歌で一番好きな曲、レコードも持っていた「面影平野」 最近カラオケで思い出したようによく歌っていたから、自殺は衝撃的な出来事だった。 生きたいと思う人の力にはなれるけど、死ぬこと意外考えられなくなった人を救う事などできない。 でも、心の病気は治せたのになぁ~
面影平野
女ひとりの住まいにしては
私の部屋には色がない
薄いグレーの絨毯の上
赤いお酒をこぼしてみようか
波紋の様に足元に
涙の跡が広がって
酔えないよ 酔えないよ
6畳一間の面影平野
ちょっと身につまされます。 北海道での貧しい幼少時、私も函館で貧しかったので。
でも、天が与えてくれた美貌と声だったのに、勿体ない。 心が病んだ時一人ではちょっと治せませんね・・・・