あなたに
「側にいて」
と、言えるのかしら
「抱きしめていて」
と、言えるのかしら
自分が自分でなくなったら
誰も守れない
何とも戦えない
勝ち負けじゃない
そう言うけれど
負けてしまったら
守るべきものも失ってしまう
自分が消えてしまうことよるも
守れないそのことは悔しい
だから
痛みをこらえて
しなくてもいい意地をはりつづける
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夜半から激しく降り続ける雨
雨って好き
音を消してくれるから
雨音は刻むリズムのようで
不安定な苛立つ心の波を
宥めようとする
静かに
時を過ごしたい
ただそれだけの願いなのに
降り続ける雨の音をききながら
シャワーを浴びて
もう少しだけベッドにもぐりこむ
締め付ける真綿の痛みを逃すように . . . 本文を読む