夜中に珍しく咳き込んでいる亭主。
かけ離れた部屋で寝ていても、少々苦しそうな咳き込み。
朝、起きてきた亭主に確認すると知らないという。あれだけ咳き込んでいたら私はうつらうつらの転寝すら間々ならないのに。。。。
やっぱり熊か?
小さな頃、風邪をひいたりおなかをこわしたりする度に町医者にかかった。と言うよりも連れて行かれた。
町内に何軒かある町医者。そのうち二軒のどちらかにするのかと問われる。
どっちにしても、苦い粉薬を出されるか、甘いシロップの薬を出されるがすぐに注射をされるか。
どっちにしても子供には苦手なお医者様なのである。
白衣を着たお医者様はなんだか怖くて、机のなかから注射を泣かないで我慢すればそのころ大きいなと思った、さいころキャラメルを下さったりした。
ガラスの大きなドアを開けるとひんやりとした独特の医院のロビー。入院の部屋へと続く大きな階段を過ぎて診察室に。
そんなお医者様は、子供の心になんだか大きな恐怖を植えつける。
隣町に、小さな小さな医院があった。
茶色の小さな普通の家に見えるその医院。お医者様は少し年をいった優しい先生。上っ張りを羽織るような感じで引っ掛けている白衣。看護婦さんは、いつもニコニコしているふっくらとした奥様。土曜日でも、日曜日でも、夜でも、きもちよくみてくださった。
小さな普通の玄関は、土間のたたきで子供にとっては高い上がりはなをあがり、少々暗い陽があまりはいらない廊下が待合だった。木のすりガラスのはまった戸の奥が診察室。丸椅子に座らされて、象牙の聴診器をあてて胸の音を聴いて。。。
めったなことでは注射しないで、親切に丁寧に診察してくれ、甘いシロップのお薬を出してくださった。
ちっとも怖いなんて思わなくて、木の机の引き出しを開け、終わるといつも大きな飴や、やっぱりさいころのキャラメルを握らせてくれて。
とにかく具合が悪くなると、そのお医者様に連れて行ってくれるようにお願いした。
今はもうどうなったのか?
おぼろげにその場所は覚えているが、その小さな普通のお家のような医院はもうない。
子供のことの遠い記憶のこと。
なんだか、夜中の咳き込みを聞きながら、熱でグッタリをする娘、喘息で咳き込む娘を夜間の大きな救急病院へ慌てて連れて行ったことなんかを思い出しながら、
自分の子供のころの町医者の長閑な風景を思い出していた。
時折動けなくなり、ベットに丸くなりながら、痛みが逃げるのをまっているときは、そんな記憶の片隅を覗くことはなのだが。。。。
かけ離れた部屋で寝ていても、少々苦しそうな咳き込み。
朝、起きてきた亭主に確認すると知らないという。あれだけ咳き込んでいたら私はうつらうつらの転寝すら間々ならないのに。。。。
やっぱり熊か?
小さな頃、風邪をひいたりおなかをこわしたりする度に町医者にかかった。と言うよりも連れて行かれた。
町内に何軒かある町医者。そのうち二軒のどちらかにするのかと問われる。
どっちにしても、苦い粉薬を出されるか、甘いシロップの薬を出されるがすぐに注射をされるか。
どっちにしても子供には苦手なお医者様なのである。
白衣を着たお医者様はなんだか怖くて、机のなかから注射を泣かないで我慢すればそのころ大きいなと思った、さいころキャラメルを下さったりした。
ガラスの大きなドアを開けるとひんやりとした独特の医院のロビー。入院の部屋へと続く大きな階段を過ぎて診察室に。
そんなお医者様は、子供の心になんだか大きな恐怖を植えつける。
隣町に、小さな小さな医院があった。
茶色の小さな普通の家に見えるその医院。お医者様は少し年をいった優しい先生。上っ張りを羽織るような感じで引っ掛けている白衣。看護婦さんは、いつもニコニコしているふっくらとした奥様。土曜日でも、日曜日でも、夜でも、きもちよくみてくださった。
小さな普通の玄関は、土間のたたきで子供にとっては高い上がりはなをあがり、少々暗い陽があまりはいらない廊下が待合だった。木のすりガラスのはまった戸の奥が診察室。丸椅子に座らされて、象牙の聴診器をあてて胸の音を聴いて。。。
めったなことでは注射しないで、親切に丁寧に診察してくれ、甘いシロップのお薬を出してくださった。
ちっとも怖いなんて思わなくて、木の机の引き出しを開け、終わるといつも大きな飴や、やっぱりさいころのキャラメルを握らせてくれて。
とにかく具合が悪くなると、そのお医者様に連れて行ってくれるようにお願いした。
今はもうどうなったのか?
おぼろげにその場所は覚えているが、その小さな普通のお家のような医院はもうない。
子供のことの遠い記憶のこと。
なんだか、夜中の咳き込みを聞きながら、熱でグッタリをする娘、喘息で咳き込む娘を夜間の大きな救急病院へ慌てて連れて行ったことなんかを思い出しながら、
自分の子供のころの町医者の長閑な風景を思い出していた。
時折動けなくなり、ベットに丸くなりながら、痛みが逃げるのをまっているときは、そんな記憶の片隅を覗くことはなのだが。。。。
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