鏡の中の私

シャワーを浴びた後、
洗面台の鏡の曇りが、少しずつ薄れ、
自分の顔がハッキリと映し出される。

眠れない夜が過ぎ、
自分に課すものを確かめながら、
粘土のような体をベットの中から引っ張り出す。

一日の流れの中、
とりあえず朝の一こまを終える区切りとして、
シャワーを浴びる。


そこからまた、私の今日が始まる。


スッピンの顔に、
笑みはない。
仕事場でなく、そのままベットに倒れこんだほうが、似合いそうな顔。


無理やり口元に笑みを乗せ、
今日を始める。