朝焼けを見るために

神様からの贈り物。一瞬の時。

「男は明日はくためだけの靴を磨く」 伊勢正三

2009-12-04 09:39:01 | お弁当
「男は明日はくためだけの靴を磨く」 伊勢正三


ここのところ心を占めるのは、
なぜかあなたのことばかり

『ごめんな』

そう言ったあなたの声が、
耳の奥にいつまでも残る


18の頃に記憶は戻り
あの路地裏を思う

20に誕生日の、
おでん屋の座敷の擦れた畳と、
仲間達の笑い声を思い出す。

「とても淋しそうだったのよ」
結婚をして、
仲間の一人と電話で話しているとき、
ふと、あなたの話題になった。


あなたは、いつでも私の其処であり続け、
私は、あなたの其処になれなかった。




久しぶりに、ピアスをつけて、
姿見の前に立ち
『大丈夫!!』
そう、自分に一言かける。


そんな、冬になりかけた朝。










「寒い?」
マフラーを首に巻きつけながら、階下に下りてきた娘。
一番の電車に間に合うように、
まだ陽がのぼらない、雨上がりの路へとバイクを走らせていった。



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