『箪笥の引き出し 青木玉』
玉さんのお母様、幸田文さんの生き方にまつわるお着物。
母が娘を思う心。
娘が母を思う心。
お爺様の残したもの。
母の残したもの。
遣いつくすということ。
丁寧に生きる、生活するということ。
華やかに、
質素に、
大切に、
祖母がサーモン色のお召しのお着物を、寒いだろうと丹前にしたてなおしてくれた。
それを、寒い冬の夜、机で居眠りをして電気ストーブで燃やしてしまった。
自分でした粗相だが、とても悲しかった。
燃やしてしまい、火事になりかけて、その反省よりも、
きっと、祖母の心を燃やしてしまったような気がしたのだと思う。
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