こんなふうに死にたい 佐藤愛子

すべては死が来た時、その時にはじめてわかることなのである。


不思議なことは、時として突然におこる。
でもそれはすべてがひかれたレールの上にあるものだといつも感じる。
無駄なことはない。すべてが必要とされているからおこるのであって、そう自分に課されているのだと思う。
辛いことも、楽しいこともすべてが自分から招いたことではなく、天から与えられたものなのだと、そう思うことに、感じることによって、すべてに納得がいくことがある。
では、努力することは無駄ではないのか？それも違う。努力することによって自分の行く道は方向を定める。それがたとえ初めから決められていた道だとしても、定めるのは自分自身なのだから。
生きると、死ぬこと、同じようにすべてが裏と表になっている。