中孝介 - 思い出のすぐそばで
届かない私信 Y兄へ
あなたに心が向かっていたとき、
あなたに追いつくことは無いと、
いつもいつも諦めていた。
間違ったものだけはもって行きたくは無いと、
あなたに向かう心を、
いつも無理して整理しようとした。
偽るわけでも、
騙すわけでもなく、
それが自分の気持ちなのだと、
思い込ませようとして。
背伸びをして、
追いつくことのできない、
あなたを追いかけていた。
あなたは、
私よりもずっと大人だから。
合わせ鏡のように、
私の戸惑いと、
淋しさと、
悲しさと、
嬉しさは、
いつもあなたに向かい、
あなたの戸惑いと、
困惑と、
妹のような思いは、
いつも私に返ってきた。
だから、
どんなときも、
一方通行で、
そのせつなさはどうにもならなかった。
わかっていて、
感じていて、
それでも、
片道だけの想いは、
あなたも、私も苦しめたから。
もういいよね。
届かない私信 Y兄へ
あなたに心が向かっていたとき、
あなたに追いつくことは無いと、
いつもいつも諦めていた。
間違ったものだけはもって行きたくは無いと、
あなたに向かう心を、
いつも無理して整理しようとした。
偽るわけでも、
騙すわけでもなく、
それが自分の気持ちなのだと、
思い込ませようとして。
背伸びをして、
追いつくことのできない、
あなたを追いかけていた。
あなたは、
私よりもずっと大人だから。
合わせ鏡のように、
私の戸惑いと、
淋しさと、
悲しさと、
嬉しさは、
いつもあなたに向かい、
あなたの戸惑いと、
困惑と、
妹のような思いは、
いつも私に返ってきた。
だから、
どんなときも、
一方通行で、
そのせつなさはどうにもならなかった。
わかっていて、
感じていて、
それでも、
片道だけの想いは、
あなたも、私も苦しめたから。
もういいよね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます