SION/春夏秋冬
雨があがり、暖かな朝。
春一番は通り過ぎ、凪いだ朝になった。
青空が戻り始め、別の風が吹き始めた。
日が昇り始めた頃、庭に下りると、
ゴーゴーと唸る海鳴りが聞こえた。
まだ海は荒れているのだろう。
やはり台風のような夜だった。
夜の明けない、雨が残る街の中は、
週末のタクシーと、配り始めた朝刊のバイクのライト。
メインの通りから外れれば、吹きつける雨と風が信号の灯さえもあいまいにしていた。
夕べ、味を確かめたオーガニックの白ワイン。
緑のリボンはかけないけれど、郵便受けの中へ。
其処にいてくれる、それだけのあなたに感謝の気持ち。
長い一つの習慣となった。
一言が聞けなかったと、泣きながら電話した遠い日。
いつでもあなたは、変わらない距離を保ちながら其処にいてくれる。
季節も歳月も廻りながら、踏みしめていく今日と言う日。
少しの明日があるから、大事に今日を生きてみる。
雨はあがったけれど、一曲を聴いてしまうだけの時間、海を眺めに行ってみよう。
雨があがり、暖かな朝。
春一番は通り過ぎ、凪いだ朝になった。
青空が戻り始め、別の風が吹き始めた。
日が昇り始めた頃、庭に下りると、
ゴーゴーと唸る海鳴りが聞こえた。
まだ海は荒れているのだろう。
やはり台風のような夜だった。
夜の明けない、雨が残る街の中は、
週末のタクシーと、配り始めた朝刊のバイクのライト。
メインの通りから外れれば、吹きつける雨と風が信号の灯さえもあいまいにしていた。
夕べ、味を確かめたオーガニックの白ワイン。
緑のリボンはかけないけれど、郵便受けの中へ。
其処にいてくれる、それだけのあなたに感謝の気持ち。
長い一つの習慣となった。
一言が聞けなかったと、泣きながら電話した遠い日。
いつでもあなたは、変わらない距離を保ちながら其処にいてくれる。
季節も歳月も廻りながら、踏みしめていく今日と言う日。
少しの明日があるから、大事に今日を生きてみる。
雨はあがったけれど、一曲を聴いてしまうだけの時間、海を眺めに行ってみよう。