子供のころ、夕焼けを見るのがとっても好きだった。
西の空が茜色に染まり、それが闇の中に溶け込んでいくまでの時間が好きだった。
絵の具を溶かして、色が混ざりあうように、茜色が沈んでいく。
西の空に彩が入り始めると、それをずっと見ていたくて、学習塾から走って帰った。
工場の二階の倉庫に上がりこみ、西向きの窓を開ける。さえぎるものがない景色の中、積まれたダンボールの間に座り、その彩が消えるまで、ただ西の空を眺め続けた。
それは、誰にも言わない、私だけの秘密。
塾から一緒に帰る友達も、どうして私が走って帰るのか知らなかった。
事務所からの帰り、サイドミラーに写り込む西の空を茜色に染める夕日に、みとれて信号待ちの発進が遅れた。
後続車のクラクションで、我に返る。
幼かった日の一こまを思い出した。
西の空が茜色に染まり、それが闇の中に溶け込んでいくまでの時間が好きだった。
絵の具を溶かして、色が混ざりあうように、茜色が沈んでいく。
西の空に彩が入り始めると、それをずっと見ていたくて、学習塾から走って帰った。
工場の二階の倉庫に上がりこみ、西向きの窓を開ける。さえぎるものがない景色の中、積まれたダンボールの間に座り、その彩が消えるまで、ただ西の空を眺め続けた。
それは、誰にも言わない、私だけの秘密。
塾から一緒に帰る友達も、どうして私が走って帰るのか知らなかった。
事務所からの帰り、サイドミラーに写り込む西の空を茜色に染める夕日に、みとれて信号待ちの発進が遅れた。
後続車のクラクションで、我に返る。
幼かった日の一こまを思い出した。
それを友達に言ってしまうと、なくなってしまいそうで、それでいて、笑われるのが恥ずかしくて、なかなか素直に自分の感じていることを口にだせなかったりして。
私は、この時期に見えるオリオン座が大好きで(基本的に☆全般好きなのですが)、学校からの帰り道、空を見上げるのが癖になっていました。ボーっと歩きすぎて、ふらふら怪しかったかも(苦笑)
後、だんだん白くなっていく富士山を、朝必ずベランダに出て、チェックしたりね(笑)
親は気が付いていたのかなぁ。
とても懐かしいです。
今でも、夜空を見上げながら暮らしてます。時折、北の空に流れ星にみつけ、願い事を、慌てて呟きながら。