朝焼けを見るために

神様からの贈り物。一瞬の時。

朝焼けを見るために

2010-11-03 23:46:14 | 徒然に
明日が信じられない日々
そんな日々ばかりだった


古本屋の100円コーナーでふとてにとった一冊。
いつものように、湯船につかりながら読み出した。


涙もでない
ただ苦しかった


「100点じゃないといけなかった。あとは0点でも同じ。だからもう、勉強なんてするの意味ないと思った。」
学園生活が半分をすぎたころ、上の娘がそう言った。
いったい私は、娘に何をもとめたのだろう?


溺愛された。
それだけが救いだったのかもしれない。
無条件の愛
無償の愛
それが、どうにか私を支えたのかもしれない

親になれた

親にさせてもらった

親と修行



箸の上げ下ろしまで、TVを見ながらの食事なんて皆無
いつまでも箸を完璧につかえなかった。
そのたびに、父の箸が私の手の甲をつねった。
そんな父は、器用に裏箸を使う人だった

父の顔色をみながら暮らした

いい子でいることが
ちゃんとしたおねえちゃんでいることが
かわいらしい女の子でいることが
いいお嬢さんですねといわれることが
素敵な花嫁さんになることが

父の望みだった。


私は私として生きてみたかった。

どうしていいのかわからない


わからない父の気にさわったこと
「ごめんなさい」
何もしていないのにあやまることなんて絶対にできなかった。

板の間にすわらされた
竹刀が何度も何度も飛んできた
首根っこをつかまれて
おぼれそうになるまで、水の中につっこまれた


それでも、私は私でありつづけたかった。




彼女の心の叫びは文字となり、一冊のつづられた本となった


読み続けることは
私の中の自分を確認すること



父の娘としての私
母の娘としての私
妻としての私
母としての私
家庭人としての私
社会人としての私


まだ道に迷いつづけている


生き方がわからない




私を通して、父を責める母



眠れない夜をすごし、東の空が彩づくのをまつ



朝焼けは
明日を信用とする私


こなければいいのに
そう思う朝をまつ私



明日が今日になり、
また一日を過ごす
一日が過ぎていった安堵
求め続ける安寧の一日




いい日だよ。
きっと。

今日もまたいい日だよ。

そして明日も

そして明日が今日になる日も




苦しいことは、悲しいことはおいていけばいい

オレンジに染まりはじめる東の空は
今日を生きる力をあたえてくれる。



抱きしめたらた心は
今日を信じる力だから。



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