朝焼けを見るために

神様からの贈り物。一瞬の時。

親父の涙

2006-04-21 17:59:33 | 徒然に
『母屋の空気が優しいと思ったら、○○が初めて(とある事件から)きてるんだって。親父の和やかな優しい顔を久々にみたよ。年とったなぁ~。ヤバイ!涙でてきた。』


夕方、事務所をでてから諸々の用事を足しながら運転している途中、弟かがメールが入った。

○○(甥っ子)は、父にとっては初めての男の孫、そのうえ内孫だった。(とある事情と事件のため過去形となる)
私も父にとっては、かけがえのない唯一の娘だった(今もある意味においてはそうかもしれないが)が、甥っ子は、父にとっては命そのものだった。
たぶん、○○に何かといえば、自分の命どころかすべてのものを投げ打つであろう。
それが、数ヶ月前のある事件を境に、父は会いたくても○○にあうことすら出来なくなってしまった。
それどころか、今になってこんな試練を父に与えなくてもと神を恨むほどの出来事が父に次から次へと襲いかかった。
私達がめげてはいられず、むしろそれを活力にかえ、父と会社を全力でサポートしてきた。つもりである。
父も今まで以上に、気丈に頑張ってきた。
できることなら、今すぐにでも父を解放してやりたいと何度思ったことだろう。
それができないだけに、娘として息子として、どれだけのやるせない思いを日々持ち続けている。

そんなこんなの今日、
久々に、父の和やかな顔(私は丁度見ていないが)が、たとえ少しの時間であれ戻ったことは、娘として息子としてどんなに嬉しいことだろう。


数ヶ月前の事と、甥っ子のことは、また別の問題。
なのだが、父のことを思いながら、弟の涙を思いながら、なぜか私はしっくりと来ないものが、心の隅にひっかかっている。
このもそもそとした、引っかかりが、ただの懸念であることを望まずにはいられない。

大きく、優しく、厳しい、私のお父さんのために。




久々に孫と戯れながら、涙が止まらないであろう父の姿が浮かぶ。


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