朝焼けを見るために

神様からの贈り物。一瞬の時。

2006-04-14 09:33:22 | 徒然に
投げられた礫は、
深く深く沈んでいく。

深く沈み、
底のない沼の中に。

底に着くことのない礫は、
行き場所を失い、
ゆっくりゆっくりと沈みながら、
沼の中の汚泥を含んでいく。

大きくなるわけでも、
小さくなるわけでもなく、
だた汚泥を含む。
絡みつく藻のように。

そして、変わらない大きさを保ちながら、
沈む速度をさらに緩めながら、
重さだけが増す。

深く、底の見えないにごった沼は、
いつでもその口をあけ
投げ込ませる礫を呑む。

ひとつ、
そしてまたひとつ。



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