朝焼けを見るために

神様からの贈り物。一瞬の時。

牛歩

2008-06-07 17:04:18 | 稽古
5月の昇段試験、
書き込みが足らなかったから、気合だけののりきれるものでもなく、
それでも、時間のないなか、バタバタした生活のなか、
自分なりに納得のいくものは書けなかったけれど、
それでもそれなりにやったということな納得だけした。

待つこと一ヶ月。

「今回上がれたよ。」
???
昇段できるなんてこれっぽっちも思っていなかったので、
一瞬、先生が何をいったのかが理解できなかったりして。
本を確認して、嬉しさがこみ上げる。

ゆっくりゆっくり、自分のペースで。
ちっとも上手くはならないけれど、
それでもね、それでも、やめないってことはきっと好きなんだ!!
筆を持つことが。
一枚かいたから、新しい字を書いたからって、上手になるわけではなく。
楽しみの手習いのひとつであればいい。
お習字の先生になろうなんて思っているわけはないんだから。


年に二回しかない昇段試験。
一年かかっても昇段できないときもあり、
先生にとっては、本当にヤキモキするような出来の悪い生徒だけど。
やっと、辞書を引こうかなとか、
文献を探そうかなとか、
紙はこんなのがいいなとか、
筆の軟らかさとか、硬さとか、
そんなことやあんなことが、やっと面白ろいなって思えるようになってきた。


私は私のペースで、
「俺はちっとも認めない」
とか亭主に言われようが、
「そん大きな紙書くの?小さい字にして熨斗袋書けるようになってよ。」
なんて母に言われようが、
ちっとも構わない。
長く、長く自分への課題を課す事ができように。
ゆっくりゆっくりいつまでも書いていこうを思う。




そんなこんなで、やっと準六段へと昇段できました。












ヤクルトのおばさんがね、
「その紫陽花一枝くれない?家に無い色なの。」
って庭の紫陽花を差し上げたら、
その二日後、事務所から戻ると玄関に、
家にはないブルーの紫陽花と、
『こないだはありがとうございました。』
なんてメモが置いてあった。

そんな些細なお付き合いができることが嬉しいな。
そう思えた人生の中のたった一こま。


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