モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

旅に出よう

2010-11-15 03:41:00 | スタッフ講師
20101115
寺山 「島々」 鉛筆デッサン

どうも幸介です!本日は大人クラスより、展覧会で白黒の船の油絵を出品されていた寺山さんの作品をご紹介いたします。まずはご本人のコメントから↓

「今年の夏に瀬戸内に行った際に撮った写真を基に描きました。(雨上がりの蒸し暑い直島を歩いている時に見た風景です。)最近のことでまだ記憶が鮮明なせいか、割と早く描くことが出来ました。例によって創り物がところどころに混じっていますが、機会があれば、また探してもらえると嬉しいです。
追伸:展覧会にて感想くださった方、ありがとうございました!頂いたメッセージを励みに、今後も迷いなく色々なものを描いていきます。」

・・・瀬戸内海の芸術スポット、直島。皆様の中にも行ったことのある方もいるかと思います。安藤忠雄の建築の「地中美術館」は有名ですね。僕も昨年行ってきたばかりですが、穏やか~な瀬戸内海の島で、田舎らしい島民の暖かい心遣いと、それとはまったく別次元の現代アートの点在する空間が、すばらしく気持ちのいい場所です。美術館はもちろんですが、大竹伸朗の銭湯があったり、草間彌生のカボチャがおもむろに置いてあったり、なんとも不思議な居心地にさせてくれる島です。何より島民の方々が親切で、田舎っぽい穏やかな地元の人々の目を通して語られる現代アートは、商業アートを飛び越えた価値を持っているように僕は感じました。

話がそれてしまいましたが、そんな直島のデッサン。直島自体が不可思議な「創り物」がごろごろしている場所なので、寺山さんの作風にも違和感無くマッチ!!…というよりも、むしろごく自然な仕上がりですね。この絵、行った方なら分かると思いますが、直島そのものの空気感ですよね!今までの寺山さんの鉛筆画は、ほぼ毎回画面内に建造物や乗り物等の人工物が必ず入っていまして、今回の絵のように自然物オンリーの作品はかなり珍しいような気もします。それはきっと、写真を見て描いた、というよりも写真を見て思い出した行った時の記憶をたよりに描いたから、なのではないかと思いますがいかがでしょうか。

ということで久々の寺山さんの作品の紹介でしたが、直島はほんとに寺山さんの絵のとおり、穏やかな空気が漂う場所です。瀬戸内芸術祭や、地中美術館等でとても混んでいる時期も最近は多くなってしまいましたが、お時間のある方は是非ともオフシーズンに行かれてみてはいかがですか!?直島でのオススメスポット・プランなどは、僕もしくは寺山さんがご相談に乗りますので、ご興味のある方は僕か寺山さんにおまかせくださいね!!

田中幸介

コメント
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