モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

おいしいの家と立体感覚

2010-11-28 01:26:00 | スタッフ講師
Hex_2_2はやしです。
あっという間に11月が終わり、いよいよ今年も終わりの月がやってきます・・・!ちょっと前からアトリエにクリスマス用のお菓子の作品が出現し、みなさんもちょっとそんな気分になってきましたよね!?私もなにかネタはないかと探していた時にちょっとかわいいつくりのお菓子を見つけました!お菓子の家と言えばグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」。スイスやドイツではこのお菓子の家を「ヘクセンハウス」=「魔女の家」と呼んでいて、クリスマスの名物だそうです。先週の幸介先生の記事でも、学生がヘクセンハウスを作っていましたね!写真のヘクセンハウスは、中にヘンデルとグレーテル、魔女の帽子、ちいさなブッシュドノエルなどが入っています。芸が細かい!


さて、家の壁を開けるとお菓子が詰まっているこの写真を見て、私はおせちを思い出していました。洋菓子と言うのに、なんだか日本的な感覚で見てしまったのです。日本人は西洋人に比べ立体の感覚が弱いと予備校、大学時代に言われていましたが、確かに日本が室町~桃山時代雪舟が水墨画を描いている頃、西洋ではルネサンス、バロックの時代でダヴィンチがモナリザを描いていたと考えるとかなりの違いを感じます。でもそうした説明よりもずっと合点がいった解説に「日本は立ててお皿を収納しなかった」と言われた時に「なるほど!」と思いました。服を作る上でも、日本の学生は立体裁断があまり得意でないそうです。十二単衣も形より、色の重ねの美しさを重視していたのを考えると平面的な視覚に重点を置いてますよね。
見た目は洋風でも、こうしてフタを開いた瞬間の視覚の情報を重視するこの感覚、まさにこうした日本人ゆえの感覚ではないだろうか!と、この洋菓子を見ながら思い出したのでした。






コメント
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