
強い日差しにジリジリしていると急に雷…など、夏を感じる天気模様の毎日ですね。
本日ご紹介するのは、水曜午前大人クラスより秋葉さんのアクリル画です。ブログでは初めての登場となりますね。基本のデッサンを終えての一枚目は、散歩で通る遊水道のカモの親子を描かれました。
いつも温和で笑顔の秋葉さん、今回の作品を制作中に他の生徒さんから何度も『なんて素直で気持ちの良い絵なの!』と話題になっていました。作者本人としては『素直さ』を褒められるのは大人としてはちょっと複雑かも…と、おっしゃっていましたが、しかし絵画で素直であるというのは代え難い強みでもあります。見たまま、感じたまま表現する難しさに苦悶されている方のほうが多いのではないでしょうか。秋葉山には、作者をそのまま表しているような、あたたかく優しいこの作品をぜひ誇ってほしいです!
今回初めてのアクリルで、特性を掴むのにも苦労されたと思いますが、細かい毛の流れなどをコツコツと描き込んでいくことで鳥特有の質感が表現されています。親ガモの尾羽と首周りや、子ガモのフサフサの羽毛の違いなども見所です。そして、白も発光するように美しく、効果的に使われているのが素晴らしいですね。
また、アクリルでグラデーションを作るのもとても難しいのですが、そこをうまく逆手に取って波紋や映り込みが表現されているように思います。水の波紋に紛れ込ませたサインもオシャレですね!
光をさんさんと浴びてゆったりと泳いでいるカモの親子たちを見ていると、ムシムシ暑い夏も爽やかに乗り越えられそうです! 庄司でした。