モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

油彩講評、つづき!!

2014-08-04 21:46:15 | 小学生 絵画
Abura14getu

上段左から:葵(小2) ゆり(小2) 莉紗子(小2)
下段左から:万由佳(小3) 秀乃佳(小3) 結奈(小3)

どうも幸介です!!本日も油彩の講評をしていきたいと思います。なんとなーくホンワカというかポワーンとした人ばかりが集まった月曜クラスの女子達の作品を、とくとご覧あれ!


葵:なんと!初アトリエの初油彩!体験でアトリエに来たときから、その細かで丁寧な筆遣いには目を見張るものがありました。なんといってもこの絵で一番素敵な部分はサイロのレンガの部分。じつはこれ下塗りのままなんです。空の色の移り変わりや奥の森の木々の描き込みもすばらしいのですが、色とりどりのレンガが丁寧に塗られている様が美しくて、下塗りをそのまま利用した完成となりました!!

ゆり:なんとこちらも初アトリエの初油彩!!古民家風の難しい建築をモチーフに選びましたが、窓や屋根のバランスなどしっかりと捉えております。そして木々のグリーンの幅広さが素敵ですね!太陽の日を受けて鮮やかに輝く新緑から、青臭い空気も薫ってきそうな深緑、木々の合間の影を感じる濃い緑まで、油絵の具が混ざり合って美しく表現されています。ちらりと見える下塗りの暖色が、よりいっそう緑を引き立てていますね!

莉紗子:これはもう買いとりたいと本人にも伝えましたが、ただの単純な山と空をモチーフに、ここまで情緒豊かに表現したものかと感銘を受けました。絵の具のマチエール(凹凸)もいいですね。色彩とその色面の量・バランス、それが偶然性を孕んで絶妙なバランスで着地しています。色彩が豊富で筆遣いは荒っぽいのに、山や空の立体感・前後感はしっかりと感じる作品。ぜひとも自宅の一番の特等席に飾っていただきたいと思います。

万由佳:明るくしっかりと発言をし、筆使いのおおらかな(雑とも言いますが)彼女が選んだモチーフは、おおぶりの紫陽花。このモチーフ選びが大正解でした。ついつい絵の具や下描きも乱れがちですが、花などの自然物にはその彼女のスタイルがピッタシだったのでしょう!!花びらの紫の鮮やさや色の豊富さは、大人でもなかなか出せないのかもしれません!!あっけらかんとした彼女は自分の絵のよさに気付いてなさそうですが、そんなとこも含めて好きな作品です。

秀乃佳:パリのエッフェル塔の見える噴水広場。しかも印刷の関係かちょっと色彩が難しくなっている写真をモチーフに選んだ彼女。立ち登る水や透ける青が、清涼感を感じさせる作品となりました。水と空の中に立つ、赤い塔もその存在で画面をグッと引き締めるアクセントになっています。写実的ではないけれど、風景画などでは出せないデザイン的な構成の美しさがある本作、オシャレに敏感な彼女ならではの作品と言えるでしょう!!

結奈:まさかあの、ポカーンとした生徒の代表格の彼女が、こんなにも大人っぽい絵を描けるようになっていただなんて!幼稚園クラスから在籍する彼女をいつまでたっても低学年と思っていたけど、今回のこの作品は「この夏何があったの!?」と思わさせるほど成長を感じます。上手です。モチーフの捉え方もしっかりしているし。高学年か、中学生の作品と思う人もいるかもしれません。そんなこんなで、彼女が成長した喜びと同時に、何か少しさびしさも感じた僕でした…。


油絵紹介も残りわずか!もうちょっと続きますがお付き合いください!!

田中幸介

コメント
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