
一昨日のブログ『暑気払い』の記事で皆様の記憶にも新しい、水曜夜間大人クラスの生徒さんからご紹介します。
秦野さんの前回の作品はこちらですが、今回はこの2点の静物をご紹介致します。
秦野さんの絵を見るとご本人が透明水彩という描画材ととても仲良しだなあと感じますね。この絵の具の特性を実に良く心得ていらっしゃる。何をすべきかが身に染みて分かっていらっしゃるんですね。
まず何といっても対象を良く観察しておられる。そこが素晴らしいところです。楕円、パースといった透視図法を基本から良く理解していらっしゃいます。
そのしっかりとした概念をベースに、ものを見ていらっしゃるので絵の具を塗る前の下書きの段階から実に自然に画面内にモノが存在している訳です。
構図の面から見ても前後関係、モチーフの高低差などを良く考えて、モノの配置を決めていますね。画面内の収まりのバランスも良く考えられていてそつがないです。
そして、そこに的確な色が入ってくれば、おのずとリアリティーがあり、完成度の高い作品になっていくのですね。
「構図」、「形」、「色」、「質感」、「空間」これらの5つの押さえるべきポイントを常にセルフチェックされているのでしょう。
ここまで来られるのには、今見ると恥ずかしくなるような作品も相当描かれて来たことでしょう。本当に研究熱心な方なのだなあと感心してしまいます。
やはり焦らずコツコツ。失敗を恐れず自分の目指す目標に向かっていくことですね。
追伸
私事ですが、
放映日 8月12日(火) NHK【おはよう日本】の中の 「インタビュー夏輝く」という5分程の特集コーナーに出演します。
放映時間はam7時45分位です。宜しければご覧になって下さい。
岩田でした。