モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

木曜の油絵

2014-08-28 21:59:13 | 小学生 絵画
Abura14moku3
左上から 夏海 6年 / 結衣 2年 / 琴葉 5年
菜々美 5年 / 結菜 4年 / 創太 4年

関です。
まだ八月なのに、夕方だけ秋が遊びに来ているような気がします。
今年も浴衣を着なかったなと思ったり、日焼け止めの匂いがしなくなったとか、私はいつも夏が通り過ぎたあとにしか夏を感じられなくて少しさみしくなります。
さて、今回も木曜クラスの油絵の講評をさせていただきます。


夏海は左手前の海のグラデーションが絶妙ですね!筆の跡で海の表面の光の反射をよく描けていると思います。空の青が濃くて常夏を感じさせるところと、雲の影や少し千切れた形がリアルで良いです。高学年だからか、落ち着いて自分で考えて絵を描いていました。あまり質問せずに写真とにらめっこしながら一生懸命描いていました。子ども達の多くはモチーフをよく見るということをあまりしないのでとても良いことだと思います。

結衣はこんな細かいモチーフをよく描き切ったなあと思います!飽きながらも諦めずに頑張って進めていました。いろんな種類の赤を使って表現しているのが好印象。真ん中のシーサーが迫力満点です!結衣はとても人懐こくて変なあだ名で呼んできたり世間話を一緒にしたり…可愛くて楽しい子でした。描いて~と甘えてきて自分の絵だから自分で描いて~を繰り返ししてた気がします…。

琴葉はとても穏やかな気持ちになる画面だなと思いました。でも左手の木の影の濃さや端に行くに連れて暗くグラデーションしていくので画面がぼやけてません!ふっと目に映る赤が良いです。琴葉はひとり黙々と描ける子で、周りがうるさくても集中力が持続するのですごいと思いました。アドバイスをきちんと画面に反映できるのもさすが高学年だな~と感心します!

菜々美は建物の窓に群青を使っているところや滲んだようなピンクが見えるのが面白いです。手前と奥で緑の濃さが違うので、上手く遠近感が出ていると思います。菜々美も静かに黙々描ける子です!どこを描くか迷うと、同じところばかり描き重ねてしまうのがたまにきずかな~と思いました。上手なのに自信が無いのか、いつも絵を隠しながら描くのでもっと見せびらかして描いてもいいのにと思ってしまいます。

結菜は少ない時間の中でよくこんな細かいモチーフを描きあげたと思います!背景のグラデーションが綺麗です。下地が薄っすら見えるので教会がただの白い壁ではなく深みを持った色に出来上がってます。始めるのが遅かったからか少し焦っていたのかな?と感じました。でも窓の透明感やデティールを粘って描けたので良かったです。結菜も描いて~が多かったけど、遠くで見てると1人で黙々と描いてる姿が見られたので、なんだ出来るじゃん~と嬉しくなりました!

創太はまず目に映る魚がインパクト大です!周りが反対色の青なので浮き出て見えますし、影がとても丁寧で迫力が増しています。周りの珊瑚の描き方が面白くて良いです。集中する時は集中していてメリハリを付けて描くことができていました。アドバイスすると、あ、そうかあ!と納得しながら描くことが出来ていたと思います。珊瑚の周りの白の点を楽しそうに塗っていました!

デティールを指摘すると「え?!こんなところまで描くの?」と良く子供に驚かれます。細かいところまで描くと絵に深みが増すし、驚くということはアトリエに通っていない子は見落とすポイントということで、そこを描くか描かないかで差をつけられます。面倒くさがらずに粘り強く描いていけると良いと思います!


そして大学の時間割の都合上、私が授業に加わることはとりあえず今月で終わりです。短い期間でしたが、教えるという行為がどれだけ難しいかわかりましたし、仕事は自分で見つけるということも大変でしたがやり甲斐があり、とても勉強になりました!またチャンスがあれば戻ってきたいと思っています。その時はまたよろしくお願いします!

コメント
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