根本 油彩台風に猛暑にと、振り回されてしまうお天気ですね。
さて、本日は日曜大人クラスより根本さんの油絵をご紹介します。先週に引き続きブログ初登場、こちらも基本デッサンを終えて1枚目の作品です。
パステル画を描いていたという根本さん、白い背景に赤や青などの鮮やかな色が印象的に配置されている今回の作品も、パステルを連想させる柔らかさが伝わってきますね。この油絵でも、一部指を使いながら描かれました。ただ、油絵は画面を撫ですぎてしまうとどうしてもぺったりとした印象になってしまうので、そこは気を使うところ。苦戦されていましたが、筆でのせたまま触らない部分と馴染ませる部分の対比で、より柔らかさやガラスの質感などが表れたように思います。
ハンカチのような薄い布に映る影の色も、じっくりと眺めたくなる色をしています。背景も大胆に白で覆いましたが、おつゆがけで赤や緑などを薄く何度も重ねて、このような味わい深い色合いが出来上がりました。繊細でありながらどこか大胆なタッチや色使いなど、作者の根本さんを感じさせる気がします。
旅のお土産を集めたような、楽しい気持ちを懐かしく思い返すような作品にしたいとおっしゃっていた通り、異国の空気を感じる素敵な一枚になりましたね！
次の作品もますます楽しみです！ 庄司でした。
