
水曜日は私事で大人クラス小学生クラスとお休みを頂き、ご迷惑をおかけいたしました。ありがとうございました。
さてさて、本日は水曜午前大人クラスより高橋さんの油絵をご紹介します。
毎回高橋さんは、課題を決めて取り組んでいらっしゃいますが、今回のテーマはタッチの研究!点描画で有名なスーラ、そしてタッチの見えやすいゴッホと、二つの画集を眺めながら、ご自身の細かく描き込む画風をさらに活かすような描き方を模索しました。
木々を細かく描くのはお手の物ですが、遠近感をより強調するために幹の色も拘りました。そして地面の落ち葉のタッチは、点描も取り入れながらゴッホの激しいタッチも感じさせます。奥で憩っている家族も暖かく楽しげな雰囲気に包まれています。ごちゃごちゃとしがちな画面を地面の赤と木々の濃い色がしっかりと引き締めています。
こんなに素敵な作品に仕上がりましたが、まだまだ満足した、とは言わない高橋さん。せっかく絵画教室に通っているんだから、難しいことに挑戦して新たな技術を身につけるぞ!と、学ぶ気概にあふれているのです。なので私も、次は奥の藪の緑や、空の色にもさらに深みを出していきましょう!と欲求が高まるというものです。
そして、この作品のもう一つの見どころがサインです。樹木標識にこっそりと隠れていますので、探してみてください。こうしたユーモアも高橋さんの作品の魅力ですね。画面の隅から一つ一つ眺めていくのもまた楽しいものです。
静かな森に木々の騒めきとともに響く笑い声が聞こえてくるようですね。 庄司でした。