モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

かっとばせ〜!!!!

2021-09-07 21:39:00 | 大人 水彩


大平 透明水彩

急に寒いですね〜、一平です!本日は先日退会された日曜クラスの大平さんの水彩画をご紹介します!

ご自身も野球部であった事からファンであるイチロー選手を描かれました。野球を全く知らない僕でも知っているスーパースターの1番特徴的な瞬間ですね。ちなみに左上の電光掲示板の上には歌手の秦基博さんが歌っています。秦さんの楽曲の中に「月に向かって打て」という曲があるらしいのですが、その曲のイメージとイチロー選手の選手としての存在感からインスピレーションを受けて今回制作されました。

やはりファンであるイチロー選手からは絵の中でも圧倒的な主役感がありとてもかっこいいです。未来を見据えているような力強い眼差しが渋いですね。よく見ると背景の電光掲示板にはアトリエミオスのロゴマークや、絵の登場人物の名前などが描かれており、そういった遊び心も大平さんの絵の魅力の1つです。また、ユニフォームの普通の服とは違う独特な厚みのシワ感やグローブのヌメ感、ナイターの光が反射しているヘルメットのテカリ感など色々な素材のものが混在しつつ、しっかりと描き分けがなされているので見ていて違和感がありません。僕が思う大平さんの作品の強みはこの「違和感のなさ」だと思います。普通では電光掲示板の上に人が乗っていて歌を歌っているなんて事は中々ありえません。ですがそこに観察力と描写力を加える事で絵が本来は違和感があるのに、違和感がない、なんだか不思議な雰囲気が出来上がっているのです。ありえない事を絵の力を持って可能にするパワーが大平さんの絵にはあります!初めて絵を描く生徒さんはいつも「間違えてはいけない」「間違えるのが怖い」とおっしゃりますが、何度も間違え、失敗しないとこの空気感は作れないはずです。

ちなみに、丁度10年前の201110月に入会された大平さん。僕も未成年の頃から大人クラスの宴会に参加していたので(勿論お酒は飲んでいません)、顔見知りの方でしたし、ミオス展覧会で作品もずっと拝見して来ました。いつも柔らかい空気感で子供ながらに魅力を感じていたのでよく覚えています。

僕がミオスの大人クラスでバイトしはじめの頃の辿々しい話を優しい笑顔でいつも聞いてくれていた大平さん本当にお世話になりました!ミオスでは最後の制作になりましたが、絵を描くのが終わったわけではありません!絵はどこでも紙と鉛筆があれば出来てしまいます。またどこかでお会いできるのを楽しみにしております!

コメント
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