モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

オリジナルのための第一歩

2021-09-09 22:44:43 | 小学生 絵画


寒暖差で永遠にくしゃみが止まりません、ホノカです。今回は9月の小学生クラスのカリキュラムのご紹介です!
今月はオリジナルの「鳥獣戯画」を描く!というカリキュラムなのですが、そもそも「鳥獣戯画」とは?という話は昨日のナツメ先生のブログでご紹介されていますのでこちらも併せてどうぞ!


オリジナルの鳥獣戯画を描く第一段階として、まずは原典をしっかり知ることが必要です。そのため現在アトリエには、教室を張り巡らせる様に鳥獣戯画が展示されています!教室に入った時に「なんだこれ!?」となった方も多いのでは?
授業では始めに教室内を歩きながら鑑賞し、どのような場面や動物がいるかを見て周ります。見ていく中で小学生からの人気が高かったのは、やはり一番有名な場面であるカエルとウサギの相撲のシーン。他にもお坊さんの格好をしたサル、霊獣と呼ばれる龍やキリン(麒麟)でした。見覚えのある動物が人間のように遊んでいたりキメラの様になっていたり、鑑賞しながら「これライオンじゃない?いやいや虎でしょ!」という風に友達同士で話せる点もこの絵の面白いところですね。


そして鑑賞した後は、先ほども登場したカエルとウサギの相撲のシーンを模写していきます。本物の鳥獣戯画がそうである様に、模写でも鉛筆や消しゴムを一切使わず、筆で一発描きで挑みます。なので描く時はその一枚に集中して筆を走らせ、お喋りは厳禁の空間が生まれました。普段は超超超賑やかなアトリエの小学生たちが、しん....と静まり返っている様子は目を疑う光景でしたね!もっと早く飽きてしまうかなと思っていましたが、最後まで一枚一枚真剣に描いていたので、思わず私の方が喋りたくてうずうずしてしまいました。


有名な作品の鳥獣戯画ですが、最近では小学6年生の国語の教科書に載っているとのこと。私が知ったきっかけはNHKで放送されている『びじゅチューン!』と言う番組なのですが、そこで取り扱われている鳥獣戯画も、新しい視点で観れるので楽しかったです!「絵だけの漫画は話がよく分からない」とこぼしている生徒がいましたが、絵だけだからこそ色々な見方を出来るという点もあります。鳥獣戯画が800年後にまで伝わる作品となったのは、そんな所もあるのかもしれませんね。

コメント
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