八木橋 左 油彩 / 右 透明水彩
ついに髪を切りました!一平です!本日は日曜クラスの八木橋さんの作品をご紹介します!朝日の中に佇む教会と地面に落ちたリンゴの2枚。どちらも派手な絵ではありませんが光が美しく、静かで力強い作品となっています。
まず、リンゴの方は人間に育てられたものというよりは、豊かな森などに実っており自然に落っこちた様な感じが見受けられますね。奥のリンゴから少しずつ腐っているのも時系列を感じられて面白いです。油絵の方にも共通する所ですが、参考にしていた写真よりも魅力的な色彩が素晴らしいです!緑をただ緑で描くのではなく、少し青や赤を混ぜていたりなど一部分を描くのに凄く手間をかけてらっしゃいました。僕も皆さんにいつも言っていますが、いざやろうとすると意外と魅力的な色が作れなくて結構大変なんですよね…。八木橋さんはそんな色彩の勘所が非常に冴えております!
続きまして教会の作品。こちらもやはり光が素晴らしいですね。海や川などの水辺は光が反射しているのが視認できるので、意外と頑張れば描けるのですが、この作品の様に光を直接描けない、つまり光が視認しづらい風景でここまで空気感を演出できるとは八木橋さんの力量の底がしれません…。家に落ちる木漏れ日などはありますが、それだけでは勿論光を感じさせることは難しい。ですが強く照らされている葉っぱと、コントラストで強く生まれる影の部分の葉っぱの差異。街の向こう側にそびえる朝日の中の山のなんとも言えない白んだ美しさが、朝の繊細な光を我々に感じさせているのです。光を当てるところにはしっかりと当て、影の部分にはしっかり暗さを与える。そんな光の基本はもちろん、光で遠い場所にある山なんだなと距離感まで伝わってしまうとは…もう何も言う事はありませんね…。こんな場所で朝を迎えたいと思うような素晴らしい空気感です。
どちらの作品もマイナスイオンが出ていますね、深呼吸したいです!