モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

現在から古代へ

2021-09-08 23:36:58 | 小学生 絵画

8月が終わってから冷房がいらなくなりました、ナツメです。今月の小学生クラスのカリキュラムのご紹介を中心にお話しします!

9月はあの有名な絵巻物、鳥獣戯画をオリジナルで描きます。鳥獣戯画は漫画の原点とも言われ、古代から現在まで繋がっている作品です。まず本物の鳥獣戯画を模写し、書き方のコツを掴みます。筆の動かし方に慣れてきたら動物たちを好きな動きで描いていきます。

下の絵↓は、私が見本で描いたオリジナル戯画です。一部、NHK>2020応援ソング「パプリカ」国宝『鳥獣戯画』バージョンも参考にしました。とても楽しい動画なので、見たことのない方はぜひこちらをご覧ください!

古代日本の美術といえば、この間国立博物館で開催していた「聖徳太子と法隆寺」展に行って来ました。会期は終わってしまったのですがとても良かったのでかるーくご紹介します!

この展覧会では、その名の通り聖徳太子が仏教と関わってきた歴史に沿って遺品など聖徳太子に由来のある品や法隆寺に納められた宝物、重要文化財などが展示されていました。

中でも仏像が数を占めていて、一度に様々な年代に作られた像を鑑賞することができるという貴重な機会でした。周囲の国の影響もありそれぞれ制作された時代によって特徴的な要素が違うのですが、どの像も絶妙な微笑みや足の小指のシワまで彫るほど仏様に力が入っているのに対して衣服はデフォルメされており、平面的なデザインになっているのが興味深かったです。特に飛鳥時代の仏像の袈裟が装飾性が高く、特徴的で面白いデザインだったので是非調べてみて下さい!

他にもおじさんの顔がついている水瓶や紺の紙に金の文字で書かれたお経など、楽しい見た目のものも沢山あったのでまたの機会にそちらもご紹介したいです。

大学でデザインを学んでいるため、最近はそのようなデザイン分野の展示だけに頻繁に行っていました。この展覧会、実は小原先生宛の招待券の恩恵に預かったのですが、そのきっかけがなかったら今回のような気づきや学びを得るのがずっと後のことになっていたと思います。皆さんも普段はあまり見ないような作品に触れてみると新しい発見があるかもしれませんよ!

コメント
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