植松 油彩
微妙に忙しいです!一平です!本日は日曜クラスの植松さんの油絵をご紹介します!
カラフルな街並みの中に犬が1匹窓に前足をかけている様子が魅力的ですね。首輪をしているので誰かに飼われているのでしょうが、人を1人も描かずに犬だけを描いているのがなんだか不思議さを醸し出していて、建物の鮮やかな色も相まって童話の挿絵のような可愛らしい雰囲気があります。犬の毛束感や建物のパースなどの基礎は流石です!違和感なくしっかりと奥から続いて見えます。普段は風景画を描く事が多く、主にアースカラー(葉っぱや土、海など自然に由来する色)をよく使われていたような印象なのですが、今回は子供達が喜びそうなポップな色彩を使っていて普段の作品とはまた違う顔が見えています。そう考えてみると明らかに人工的なポップな色味なのに人がいないところがなんだか不思議に感じさせるのかもしれません!ここから作品の色幅が増えてより次の作品が魅力的なっていくのでしょう。また、地面の色味を落ち着かせる事で建物の彩度の高い色が綺麗に、より鮮やかに見えてきます。全てを派手にしてしまうのでは無い、鮮やかな色を引き立たせる為の絵の引き算の塩梅が素晴らしいです。実はここまでポップな色を鮮やかな色味を作り出すのに植松さん自身、かなり苦戦していたのですが、僕の「色混ぜない方が鮮やかな色になりやすいっすよ!!」みたいないい加減な言い方からここまでしっかりと絵を作り込まれていったので、やはり流石…!と思ってしまいました。(小原先生にちゃんとしなさいって怒られてしまいそうですが)
何はともあれ色彩豊かにも関わらず、立体感もしっかりと見えてくる。それだけに留まらず、しっかりと毛を感じられる犬まで描かれていて絵全体のクオリティが素晴らしいです!