オンライン授業続きでなかなか外に出ておらず健康管理アプリから外出して歩け!と催促されています、ホノカです。
今回のブログでも9月のカリキュラムの鳥獣戯画をご紹介します!今回のカリキュラムでは前半3週で模写を行い、最後の週ではこれまで模写した作品を参考にオリジナルのシチュエーションを描きます。描く時は関節に注意し腕や足がゴムのようにぐにゃぐにゃにならないよう注意します。模写した作品のポーズや顔の描き方を参考にしても良いですね!
ところで皆さん鳥獣戯画には空想の動物がいることはご存知でしょうか?鳥獣戯画といえばカエルとウサギの相撲のシーンがとても有名ですがその全長はおよそ44mもあるんです!そのため全体を見ると人が登場したり馬や牛、猿など様々な動物が描かれています。その中でも一際異質なのが龍や麒麟、象が描かれているシーンです。
しかし龍は空想の動物だけど麒麟や象は違うんじゃない?と言う風に思われるかもしれません。ですが鳥獣戯画が描かれた平安、鎌倉時代には麒麟や象も外国にしかいない動物で、当然インターネットも存在しないためこれらの動物の姿形は海外に渡った数少ない人の口伝でしか知ることができません。そのため実在には関わらず鳥獣戯画には空想上の生物である龍や、想像で補われ今動物園で見る姿とは少し異なった麒麟や象が実在の動物たちと並べて描かれているのです。
生徒たちのオリジナルの鳥獣戯画を見てみるとクスッと笑えるものが沢山ありますが大人からすればそんな状況あり得ない!という作品ばかりです。ですがそこが空想上の動物やカエルとウサギの相撲というあり得ないけれど笑える状況を描いた鳥獣戯画の面白さと通じて、どこか面白い作品になっているのではないでしょうか。
私自身様々な場面で生徒たちの独創性には驚かされていますが、そのオリジナリティは見たことない生物を想像で補った鳥獣戯画のように知識の増えた大人ではないからこそ生まれてくるものなのかもしれないですね。